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【注目トピックス 日本株】ソフトバンテク Research Memo(7):英ARM社とパートナー契約を締結、IoT分野の開発を進める

2017年1月5日 8:02

■IoT分野のトピックス

ソフトバンク・テクノロジー<4726>のIoT分野の取り組みに関しては3つのトピックスがある。

(1)英ARM社とのパートナー契約

同社は、ARM社が提供する開発者向けのIoTプラットフォームを利用可能なパートナー契約の交渉をソフトバンクによるARM社の買収以前からしており、9月29日に契約に至った。今後、同社が提供する組み込みOS、電子認証、その他IoT向けのセキュリティ、アプリケーションの開発及びビッグデータ分析等の技術とARM mbedプラットフォームを連携させたIoTビジネスの開発を目指す。ARM社は、CPUのおおもとの設計図の提供をしているが製品ラインアップとして以下のものがある。

○Cortex-A
こちらは、最新テクノロジーを使用した幅広いアプリケーションに対応しており、消費電力が多いスマートフォン等に使われている。

○Cortex-R
処理応答に厳しい基準が求められるリアルタイムアプリケーションに対応しており、デジタルカメラ、ハードディスクコントローラーなどの機械に組み込まれている。

○Corte-M
コスト及び電力が重視されるデバイス用に最適化されたもので、消費電力の少ない白物家電等で利用される。

また、ARM社のIoTプラットフォームであるARM mbed IoT Device Platformは、mbedOS(Cortex-Mに最適化されたOS)を登載したIoTデバイスの開発と、IoTデバイスの管理を行うクラウド環境(mbed Cloud)で構成されている。同社としては、ARM社のクラウド環境またはIoTプラットフォーム上で開発されたIoTデバイスから、セキュアにデータを収集・格納して、蓄積されたビッグデータを相関分析できる独自のプラットフォームを提供できればと考えており、今後は、新たな切り口で顧客開拓ができることで、期待できる分野であると思われる。

ARM社とのパートナー契約により、ARM社のエコシステムに同社が参加することとなり、このARM mbed IoT Device Platformを利用できることになった。

(2)ルネサスへの技術提供

ルネサスエレクトロニクス<6723>の提供するRZ/Gシリーズ専用のLinuxの開発環境をMicrosoft Azure上で実現すると発表があった。RZ/Gシリーズは、産業用機器向けに高度な画像処理性能を活用して設計された高性能プロセッサーで、このRZ/Gシリーズで推奨する開発環境向けに、Microsoft Azure上で開発環境をバーチャルに作り、開発者はその上で様々なライブラリーや、開発用のツールを利用して、自身が考えるアプリケーションを作るという環境を同社は提案して、技術提供を行った。

具体的には、同社子会社のミラクル・リナックスには、Linux OSのカスタマイズを実装できる高度なOSエンジニアがそろっており、Linux OSの開発、デバッグにおいて力を発揮していく。一方、同社は、Microsoft Azureのトッププレイヤー及びクラウドベンダーとして、ミラクル・リナックスの開発した開発支援ツールのクラウド化をMicrosoft Azure上で、セキュアな開発環境として実現し、この開発環境の運用保守を行っている。

(3)様々なPOC(概念実証)の実施

リアルタイムモニタリング、精密農業、ヘルスケアの事業分野において組み込み機器によるデータ収集・分析の実証実験を行っている。リアルタイムモニタリングに関しては、スーパーラグビーで150名がどのように動いているかを測定し、いつ、どこで、誰がいるかを見える化した。精密農業では、ドローンを使った病害虫の発見や、植物の活性化がわかるようになった。ヘルスケア分野では、ストレスチェックで実験を行った。

様々なPOCを実施することによって、IoT時代に、最も必要とされるクラウド企業になるべく事業展開をしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 福田 徹)

<NB>

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