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【注目トピックス 日本株】3Dマトリック Research Memo(1):欧州では契約代理店数が20社超と順調にカバーが広がる

2017年1月13日 8:14

スリー・ディー・マトリックス<7777>は2004年に設立されたバイオマテリアル(医療用材料)のベンチャー企業である。米マサチューセッツ工科大学において開発された「自己組織化ペプチド技術」を使って外科医療分野の止血材・血管塞栓材、再生医療分野の歯槽骨再建材・創傷治癒材、その他では核酸医薬向けDDS(ドラッグデリバリーシステム)の開発を国内外で進めている。

2017年4月期第2四半期累計(2016年5月−10月)の事業収益は前年同期比40.1%減の31百万円、営業損失は750百万円(前年同期は980百万円の損失)となった。事業収益のうち吸収性局所止血材「PuraStat®」(以下、止血材)等の製品売上高は31百万円と前年同期比で8百万円増加した。欧州市場で販売代理店を通じた売上が拡大し始めていることが要因だ。特に、心臓外科や内視鏡手術分野で権威ある医師から高い評価を得たことで認知度も向上し、1年前には苦労していた代理店の開拓も今では相手先から申し出が来るまでになっている。このため、当第4四半期以降は売上高の拡大ペースも加速していくものと予想される。

オーストラリアでは販売提携先のMaquet Australia Pty Ltd(以下、Maquet)が、耳鼻咽喉科や婦人科など新たな市場の開拓を進めており、今後の成長ポテンシャルとして注目される。また、中国では複数の企業と止血材の販売権許諾契約交渉が進んでおり、当初よりも前倒しで2017年4月期中に契約締結ができる可能性が出てきている。一方、日本については、2017年4月期中の治験開始を目指す方針に変わりない。ただ、米国については治験の成功確率を高めるための戦略を再構築中で、治験開始が2018年4月期以降にずれ込む可能性もある。

その他、欧州では「PuraStat®」の適用拡大として後出血予防材としてのCEマーキング※登録申請を行っている。2017年4月期中に認定取得できる見通しで、同領域での販売が可能となれば売上高の拡大ペースもさらに加速するほか、欧州市場での独占的販売権許諾契約の締結につながる可能性も高まるだけに、その動向が注目される。

※EU加盟国で医療機器を流通させるために製品への表示が義務付けられている安全規格に適合していることを示すマーク。EU加盟国以外でも日米を除く多くの国で採用されている。

2017年4月期の業績は事業収益で前期比286.1%増の547百万円、営業損失で1,807百万円(前期は1,814百万円の損失)と期初計画を据え置いている。また、中期経営計画では、2018年4月期に事業収益で2,607~5,907百万円、営業利益で−435~2,865百万円を見込んでいる。止血材の販売で2,607百万円、欧州・中国での止血材の販売契約一時金で2,600百万円、その他パイプラインの販売契約一時金で700百万円を計画しており、予想レンジの幅は販売契約一時金の有無によるものとなっている。

■Check Point
・欧州市場での止血材の販売は着実に拡大
・複数の領域で早期に製品を上市し、安定的な製品売上の獲得を目指す
・資金調達については、銀行からの借入が基本

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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