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【注目トピックス 日本株】アドバネクス Research Memo(7):急ピッチで進めるエリア展開

2017年2月2日 16:11

■事業戦略

アドバネクス<5998>のグローバル供給網は、生産拠点が国内に6ヶ所、海外に15ヶ所が設けられている。海外では英国に2ヶ所、米国に2ヶ所、メキシコに2ヶ所、シンガポールに1ヶ所、中国に4ヶ所(大連、上海、常州、東莞)、タイに2ヶ所、ベトナムに1ヶ所、インドネシアに1ヶ所ある。

同社はグローバル供給体制の確立のため、急ピッチでエリア展開を進めている。2017年3月期中に、インドネシア工場(子会社化)、米国第2工場(事業授受)、メキシコ第2工場(新設)を加えた。来期以降の新設・増設計画は、チェコ工場、ベトナム第2工場、埼玉工場2期、インド工場を予定している。

2016年1月に、国内で自動車市場向けに埼玉工場を稼働入りさせた。同月に、インドネシアにあるPT. Yamakou Indonesiaに資本参加し、株式を追加取得することで、2017年1月に子会社化した。インドネシアに生産拠点を確保した上、日系自動車部品メーカーなど約20社の顧客リストを手に入れた。中南米では、2016年4月にメキシコで2番目となる新工場の操業を開始した。メキシコ・ケレタロ州の第2工場は、同地域に進出している日系・欧米系自動車部品メーカーからの需要を取り込む。既存建屋を賃貸することで、初期投資を抑えた。また同年9月には、米国カリフォルニア州にある自動車用プレス部品のメーカーであるElectronic Stamping Corporationから事業を譲受した。同社の既存工場と近く、米国の第2工場と位置付けている。設備等を取得した上、約30社のカスタマーベースも入手した。また、人材面でメキシコ工場を支援する。欧州では、2016年4月にドイツの販売会社が営業を開始し、2017年にはチェコで製造子会社の設立を予定している(操業開始は2017年末)。

日本国内で製品開発や試作品の製作が行われても、量産は海外という要望が多い。同社では、郡山試作センターと新潟工場が連携して、海外工場における量産のサポートをしている。試作センターは、試作時から自動加工を念頭において開発する。海外工場のスタッフは、新潟工場での研修経験があり、意思の疎通がしやすい。新潟工場は海外工場の設備や生産レベルを熟知しているため、事前に問題点を検討できる。また、日本と海外工場が同じ機械を設置していることが、ワールドワイドの対応を可能にしている。

世界の自動車生産統計は、日本の生産シェアが低下し、新興国のシェアが高まっていることを示している。国際自動車工業連合会(OICA)の国別自動車生産統計を、リーマン・ショック前年の2007年と2015年とで比較すると、2015年の世界の自動車生産台数は9,078万台(前年比1.1%増)で、2007年に比べて23.9%増であった。一方、日本の生産台数は同期間に20.0%減少しており、日本のシェアは2007年の15.8%から10.2%へ5.6ポイント低下した。日本の生産は、2008年9月のリーマン・ショックを契機に大きく落ち込み、円高と生産の海外移管がその後の回復を遅らせた。先進国の市場に成熟感がある一方、内需拡大が著しい中国では2.8倍、インドでは1.8倍となった。中国のシェアは2007年の12.1%から2015年には27.0%へ拡大し、2015年の生産台数は2,450万台と、2位の米国の1,210万台を大きく引き離した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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