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【注目トピックス 日本株】アドバネクス Research Memo(6):4つの軸により事業を拡大

2017年2月2日 16:08

■事業戦略

アドバネクス<5998>は、「エリア」「顧客」「領域」「加工技術、製品」の4つの軸をそれぞれ伸ばし、事業の“面積”を拡大する事業戦略を取っている。自動車市場では、同社の強みが発揮でき、また難易度と品質厳格度の高い分野に参入領域を拡大してきた。

2000年の参入当初は、線ばね、板ばね、フォーミングなどの加工技術を使用して、オプション系のカーナビなどのカーエレクトロ二クスやアンテナに領域が限定されていた。エリアは、日本とタイであった。参入領域は、2005年以降に計器とインテリア、2010年からはパワートレイン、そして2015年以後は安全・制御系(先進運転支援システム=ADAS:advanced driver assistance system)、HV・EV、自動運転へと広げている。

「金属加工総合メーカーへの挑戦」を掲げ加工技術を積み上げてきた同社は、2015年3月にプラスチック事業を行うグループ会社を手放したが、金属プレスと樹脂射出成形を組み合わせて製造するインサートモールドは残した。 一方、 細物深絞り加工分野で日本有数の技術力を有する船橋電子株式会社を2014年4月に買収し事業統合した。深絞り加工技術は最新鋭の埼玉工場に導入されており、ゆくゆくは中国や英国などの海外工場でも展開する。現在、インサートモールド、深絞り、両面研削などの加工技術を使用している。

HVやEVが搭載する、大電流を流すデバイス向け部品の引き合いが増加している。同部品には金属と樹脂を一体成型するインサートモールド技術が使われている。他社製品は金属材に板材を用いているが、同社は独自のフォーミング技術による線材加工を得意とするため、大電流に向き、配線の簡略化やコストでも有利である。同社は、Tier2であっても下請け的なサプライヤーではなく、OA機器メーカーとの取引で培った提案力などを発揮する。

船橋電子を事業統合することで得た深絞り技術を応用したセンサー向け部品は、引き合いが急増している。具体的には、位置センサーや速度センサーが挙げられる。自動車業界では、自動ブレーキなどADAS搭載車種の増加や高度化により、ますます車載用センサーの需要が増加するとみられている。同社は、自動車の電子制御の入口部分にあたるセンサーだけでなく、出力部分となるバルブ、ポンプ、インジェクタなどのメカ部品に関わる部品も供給する。

同社は、競争上の優位性を確立するために、ばね技術を応用した技術開発や特異な加工技術を持つ企業の買収などを行ってきた。その結果、新しい加工方法を従来製品の代替品として適用することで、製造時間の短縮化とコスト削減に成功している。新しい加工法の有用性を認識した顧客から、新たな開発依頼が来るという好循環を生み出す。

2016年から2017年は、深絞り加工品の育成期に当たる。本格量産に入る前に、金型製造、サンプル出荷、客先品質検証・試験の工程を経なければならない。深絞り加工品が業績に寄与するのは2018年3月期後半から、埼玉工場での新製品の本格量産は2018年3月期の第4四半期からとなりそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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