投資

41歳投資家 底堅い銘柄に集中投資で「億り人」達成を目指す

いつからか、株で1億円の利益を出した投資家のことを「億り人(おくりびと)」と呼ぶようになった。2012年末にアベノミクス相場がスタートして以降、そうした投資家が増えており、あと一歩で1億円という投資家も少なくない。現在、投資歴15年のぽんたさん(41歳)も、そうした「億り人予備軍」の一人だ。ぽんたさんが、自身の投資手法について解説する。

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私の現在の運用額は約8000万円。ITバブルの頃に株を始めて、あと一息で“億り人”の仲間入りというところまできました。

ここ数年で、大きく儲けることができた銘柄は、マツダやラウンドワン。業績が悪いと思われている会社がV字回復するときや、赤字から黒字転換するときに株価は大きく上がるんです。こういった業績の回復が鮮明な「これぞ!」という1銘柄に1000万円単位で大きく突っ込んで勝負しています。他には、業績が好調でボックス圏での値動きが多い商社株をよく売買していますね。

今注目しているのは、7月末に第1四半期(1Q)決算が発表された沖電気工業です。1Qがいいところは、通期で見たときも好調に推移するケースが多いんです。「いい」と判断する材料として、「前年同期比で増収増益しているか」、「季節要因がなく年間均等に売り上げがある企業なら、直前の1~3月期よりも増収増益か」などを見ています。

季節要因がある企業の場合は、過去の決算を一つひとつ調べて、四半期ごとの進捗率も調べます。「株探」というサイトを使って「3か月業績の推移」などをチェックするようにしています。

沖電気は、2年前の1Qは22億円の赤字でしたが、去年の1Qは8億円の黒字になり、今期1Qは35億円の黒字とさらに伸ばしています。上半期は弱くて、下半期で巻き返す傾向があるため簡単に通期の予想はできませんが、前期と比べて1Qで20億円以上も営業利益を上積みできた。もし2Qでも20億円、3Qと4Qはそれぞれ30億円上積みできるとしたら、年間で100億円の増益も期待できる。

前期の営業利益が324億円ですから、今期は400億円くらいいってもおかしくないのに、会社予想は250億円なんです。さすがにこれは弱気すぎで、いつか上方修正されるのではないでしょうか。まずは株価240円台で8万株買いましたが、今後も一時的に下がったときに、あと8万株ほど買いたいと思っています。

多くの人は株価が2倍、3倍になる大化け株を狙いたがりますが、3000万円分買って3割上がると、1000万円近く儲かる。東証1部のような大型株でも2~3割の上昇が期待できる底堅い銘柄に一点集中して狙っていくのもいいと思うんです。あと1~2回大きな勝負をして、年内に“億り人”達成を狙いたいですね。

※マネーポスト2015年秋号
マネーポスト 2015年秋号 2015年 10/1 号 [雑誌]: 週刊ポスト 増刊

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