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【注目トピックス 日本株】リプロセル Research Memo(6):下期以降の売上拡大で、通期計画の達成目指す

2017年2月8日 17:35

■今後の見通し

(1) 2017年3月期業績見通し

リプロセル<4978>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比22.4%増の1,305百万円、営業損失が898百万円(前期は1,024百万円の損失)、経常損失が801百万円(同1,169百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が801百万円(同1,961百万円の損失)と期初計画を据え置いている。為替の前提レートは1ドル=110円、1ポンド=170円となっている。

売上高の主な増収要因は、ReproCELL Europeの業績が年間でフル寄与すること、及び創薬支援サービスや研究試薬の売上増によるものとなっている。第2四半期までの通期計画に対する進捗率は39.6%と低いものの、国内については研究試薬が下期偏重型の売上傾向であることに加え、新規受注案件が増加していること、海外については欧米子会社の再編統合によるシナジー効果が徐々にではあるが顕在化し始めており、下期以降の売上拡大により通期計画の達成を目指している。

営業損失については増収効果に加えて、海外子会社の再編統合に伴う間接部門のコスト削減効果(1億円強)などが寄与する。のれん償却額についても前期比で若干減少する見込みとなっている。

なお、新製品としては2016年12月に米子会社で販売を開始した次世代RNAリプログラミングキット「StemRNA-NM」が注目される。2015年に投入した「StemRNA-SR」の後継品となる製品で、「StemRNA-SR」は世界で初めて皮膚だけでなく血液の細胞からもiPS細胞を作製できる製品として注目を浴びたが、今回の新製品はさらに尿の細胞からもiPS細胞の作製を実現可能とした。また、今回の新製品はGMP※準拠品となっており、既に米国でGMPグレードとして登録済の培養液「NutriStem」と組み合わせて使用することで、将来的には再生医療グレードのiPS細胞を作製することが可能となっている。また、iPS細胞の作製効率も10倍以上と格段に高くなっていることも特徴の1つとなっている。同社のリプログラミング技術は、細胞に注入したRNAが培養後に完全に消去されるため、後にがん化することがなく高い安全性を持つことが長所となっており、今後のヒトiPS細胞の培養試薬においてデファクトスタンダードになるものとして期待される。

※GMP(Good Manufacturing Practice)…原材料の受入れから製造・出荷まですべての過程において、製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるようにするための製造品質管理基準。臨床使用の際の条件にもなっている。

また、2016年10月より国内でiPS細胞を凍結せずに培養皿で培養した状態のまま輸送する新サービス「ライブセルトランスサービス」を柴又運輸(株)と共同で開始した。従来は、凍結した状態で運送し、ユーザーの手元に届いてから細胞を解凍して使用することが一般的であったが、解凍に2週間程度かかり実験開始までの時間やコストが掛かるほか、運送できる細胞も凍結が可能な未熟細胞に限定される(成熟細胞のほうがニーズが高いが凍結できない)といった課題があった。同サービスを利用することで、実験開始までの時間が短縮されるほか、トータルコストも1〜2割程度削減が可能となる。既に、関東、関西でスタートしているが、今後、需要があれば国内外で展開していくことを視野に入れている。なお、運送方法としてはトラックにインキュベータ(細胞培養装置)を搭載し、特殊な免震装置を施した上で搬送を行っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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