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住宅市場に消費増税前の駆け込み需要期待で住友林業株に妙味

昨年11月以来の株高基調が続いているが、ここからさらに上がる株は何か。日本インタビュ新聞社代表で経済評論家の犬丸正寛氏がいま注目しているのは、「住友林業」(大証1部・1911)だという。

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消費税は2014年4月に8%へ、そして2015年10月に10%に引き上げられる予定。それを受け、2014年にかけて、住宅市場に消費税引き上げ前の駆け込み需要が予想される。

過去の消費税率引き上げ後には、駆け込み需要の反動で住宅価格が値下がりしたため、今回は、その教訓から需要は少ないという予想もある。しかし、今回の引き上げは2年連続である点が過去とは大きく違う。加えて合計5%の大幅引き上げで、増税前に住宅を買おうという消費者心理は強まるだろう。景気回復に伴う住宅価格の値上がり期待も拍車をかけるはずだ。

住友林業は、注文・分譲・賃貸などの戸建て住宅から、分譲マンションまでを手掛ける総合住宅メーカーで、建材用木材の製造・流通の大手。駆け込み需要の恩恵を最も受けやすい住宅メーカーのひとつだろう。

足元の業績は、2013年3月期の営業利益が前年比17.2%の2桁増となり、好調。売上高の1割を占める海外の住宅事業の赤字幅も縮小した。海外事業のメインである米国住宅市場の回復も見込まれ、来期はいよいよ収益拡大に寄与しそうだ。

※マネーポスト2013年春号

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