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【注目トピックス 日本株】シンワアート Research Memo(8):今期は増収及び大幅な損益改善を見込む

2015年10月19日 16:50

■決算動向

(3) 2016年5月期の業績予想

2016年5月期の業績予想についてシンワアートオークション<2437>は、売上高を前期比5.6%増の3,113百万円、営業利益を同135.1%増の182百万円、経常利益を同201.5%増の158百万円、当期純利益を同516.3%増の100百万円と増収及び大幅な損益改善を見込んでいる。

オークション市場に回復の兆しが見られる中で、オークション事業(特に近代美術オークション)が堅調に推移することに加えて、再生可能エネルギー関連事業が前期からの持越し分を含めて伸長する計画となっている。また、新たに開始する医療ツーリズム(その他事業に分類)も小規模ながら業績貢献する想定である。

また、損益面では、前期の一過性費用(商品在庫の評価減等)の解消やその他事業の損益改善(黒字化)、増収による固定費軽減等により営業利益率は5.8%(前期は2.6%)に改善する見通しとなっている。

各事業の前提条件は以下のとおりである。

a)オークション関連事業は、原油価格の下落等の影響により、デフレ脱却に向けた政策にやや足踏みが見られる中で、作品の募集環境の本格的な好転までは見込んでないものの、美術品の価格は緩やかな上昇傾向にあることから会計年度後半に向けて好調に推移するものとみている。特に、主力の近代美術オークションやプライベートセールが業績の伸びをけん引する想定のようだ。また、やや苦戦している宝飾品オークション(連結子会社Jオークションが運営)についても、日本でのオークション開催(年4回)を予定しており、コスト削減やアジアの富裕層の取り込み等により黒字化を図る計画である。

b)再生可能エネルギー関連事業は、太陽光発電施設販売の収穫期と捉えており、前期からの持越し分(59基)を含めて小型太陽光発電施設74基の販売を見込んでいる。なお、新たに参入した電力卸売事業については、本格的な業績貢献にはまだ時間を要する模様である。

c)その他事業は、診療報酬ファクタリング事業を一旦凍結する一方、今期より本格的なマーケティングを開始する医療ツーリズムが小規模ながら業績貢献することで黒字化を見込んでいるほか、医療健診紹介60件、再生医療紹介2件を想定している。

同社では、再生可能エネルギー関連事業において、計画の前提となっている販売台数(74基)のうち59基が前期からの持越し分として既にめどがたっていることなどから、会社予想の達成は実現可能と判断している。むしろ年間を通じてさらに販売台数が積み上がる可能性があることから保守的な水準とみている。加えて、オークション関連事業における大口取引(商品在庫によるプライベートセール等)や需要の大きい医療ツーリズムの順調な立ち上がりが業績の上振れ要因となる可能性にも注意が必要である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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