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【注目トピックス 日本株】ビューティ花壇 Research Memo(8):中期経営計画にて業績回復に向けた構造改革を推進

2015年10月21日 16:14

■中期経営計画

ビューティ花壇<3041>は、急速な単価下落等による業績悪化への対応を図るため、前期(2015年月6月期)から中期経営計画「Revival & Growth 2017」に基づく業績の回復と向上に取り組んでいる。具体的には、同社グループのコア事業であり、強みを生かせるカテゴリーである生花事業(生花祭壇事業、生花卸売事業、ブライダル装花事業)に最大限注力する事業方針の下、「ブランド力の再強化」、「継続的な事業発展に向けた経営体制の強化」、「既存事業の再構築と成長事業の更なる収益力強化」、「徹底したコストダウンによる筋肉質な企業体質への変革」、「人材育成と新たな人事制度構築」など、将来の成長に向けた構造改革を推し進める内容となっている。

ただ、葬儀市場の成熟化や想定を超えた急速な単価の下落、直葬比率の増加、円安の影響など、計画策定時点と比べて、外部環境がさらに悪化していることや、「土木・建設事業」から撤退したことなどを踏まえ、新たな中期経営計画を公表した。これまでは、生花祭壇のパイオニアとして新たな技術を生み出し、広く一般に生花祭壇を普及させることで「業界のリーディングカンパニー」として成長してきた同社であるが、これからは、生産や販売規模、原料調達などの物量を拡大させるとともに、長年培ってきた技術力を生かした製造プロセスの効率化による低コスト化を実現し、その結果として市場シェアを拡大する「業界のコストリーダー」としての戦略をより強く打ち出している。

特に、環境変化への対応策として、1)海外における生産拠点及び展開拠点の検討、2)生産から加工、販売の統合によるサプライチェーンの構築(六次産業化を含む)や大規模な物流拠点などによる大量物流の実現、3)生花店への戦略的な出資やFC化などを含めた生花店ネットワークの構築、4)世界最高レベルである日本市場で培った高い技術力を生かしたイベント演出の分野におけるグローバル展開などを掲げている。

最終年度である2018年3月期の目標として、売上高7,664百万円、営業利益208百万円を目指しており、2015年6月期を基準とした成長率では、撤退した「土木・建設事業」を除くと、売上高が年率8.2%、営業利益が同22.6%となっている。

主要事業の取り組みは以下のとおりである。

(1)生花祭壇事業

顧客ニーズを積極的にフォローするサービスの提供(商品レンタル等)や、ツールの開発及び加工物流センターの活用による低コスト祭壇開発への取り組みの実施により「業界のコストリーダー」としてシェア拡大を図る。また、生花店ネットワークの構築によるエリア・ドミナント戦略(関東圏)やタブレット端末を活用した顧客の囲い込みによるストックビジネス化の推進により、毎期2~3%の成長を目指す。

(2)生花卸売事業

マイ・サクセスとの連携を強化し、海外・国内における産地開発や生花の生産を進めるとともに、大規模物流拠点を活用した取扱量増加によるスケールメリットによる原価の安定化と低コスト化の実現を目指す。また、生花店のネットワーク化や海外進出による販売チャネルの拡充を図ることで、2016年6月期の売上高25億円、2017年6月期の売上高37億円、2018年6月期の売上高40億円を目標としている。また、輸入比率は2017年6月期に50%以上を目指している。

(3)ブライダル装花事業

披露宴の小規模化・取引式場の組数減少トレンドは続くものの、市場規模の大きい大都市圏(東京・大阪)の営業推進に注力し、更なる事業拡大を図るとともに、グループの調達力をフルに活用した原価低減に取り組む。

弊社では、厳しい市場環境に直面する同社にとって、中期経営計画における3ヶ年が正念場になるとみている。ただ、これを機に収益構造の変革と新たな市場の創造により業績を回復することができれば、むしろ、業界淘汰の進展と残存者利益の享受により、業界再編を手掛ける構想に近づく可能性もあると捉えている。したがって、今後も、構造改革の進捗と業績回復の足取りのほか、業界動向にも注目しておきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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