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【注目トピックス 日本株】エイジア Research Memo(3):16/3期2Qは2ケタの増収増益、「WEBCAS」シリーズの売上が回復

2015年11月30日 17:05

■業績動向

(1) 2016年3月期第2四半期累計業績

10月30日付で発表されたエイジア<2352>の2016年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比11.2%増の541百万円、営業利益が同50.6%増の98百万円、経常利益が同52.2%増の101百万円、四半期純利益が同58.6%増の66百万円と2ケタ増収増益となった。同社の主力顧客となる小売・サービス業界のIT投資マインドが回復し、主力の「WEBCAS」シリーズの売上が回復、なかでもクラウドサービスの販売が前年同期比20.9%増と好調に推移したことが主因だ。

収益性の高いクラウドサービスの売上構成比が上昇(前年同期52.5%→57.1%)したことに加えて、運営サーバーの効率運用を進めたことも寄与し、営業利益率は前年同期の13.4%から18.1%へ上昇した。事業セグメント別の動向は以下のとおり。

○アプリケーション事業
アプリケーション事業の売上高は前年同期比10.7%増の456百万円、セグメント利益は同27.9%増の211百万円と増収増益に転じた。前年同期は売上高が減少するなかで、開発体制強化に伴う人件費増が響いて減益となったが、当期は増収効果やサーバー運用コストの抑制などにより、2ケタ増収増益となった。「WEBCAS」シリーズの中では主力の「WEBCAS e-mail」に加えて、「WEBCAS formulator」の売上が増加した。同製品はWebによるアンケートや各種フォームを簡易に作成できるシステムで、採用例としては陸上自衛隊が開催する市民向けのイベント参加の応募受付のほか、大手派遣会社での社内コンプライアンステスト、航空会社でのパイロット向けアンケートやWebテストなど自社の社員向けのアンケートやテストなどで活用の場が広がっている。

売上高の内訳を見ると、クラウドサービスが同20.9%増の309百万円と順調に拡大した一方で、ライセンス販売他は同6.1%減と漸減傾向が続いた。ライセンス販売での受注を予定していた客先がクラウドサービスに切り替えるなど、クラウドサービスに対するセキュリティ面での安心感やコストメリットなどが浸透してきたこと背景にあるとみられる。この結果、同事業売上高に占めるクラウドサービス比率は前年同期の62.1%から67.8%へ上昇した。収益性の高いクラウドサービス比率の上昇と運営サーバーの効率運用により、セグメント利益率も40.1%から46.4%に上昇している。運営サーバーに関しては、仮想化サーバーへの移行を2年前から進めており、コストは前年同期並みの水準に抑えることができた。仮想化サーバーへの移行に伴うコスト抑制はもうしばらくは可能とみられる。なお、利益率の水準が2年前よりも低いが、これは開発体制の強化に伴い人件費率が上昇していることが要因とみられる。ただ、今後はクラウドサービスの伸びによって、利益率も更に上昇していくことが予想される。

○サービスソリューション事業

サービスソリューション事業の売上高は前年同期比13.9%増の85百万円、セグメント損失は3百万円(前年同期は6百万円の利益)となった。子会社のFUCAと協業して注力しているコンサルティングサービスは順調に売上高を伸ばしたものの、受託開発案件やそれに付随するデザインの売上高が減少した。当期においては新製品として開発を進めているマーケティングオートメーションツール「WEBCAS Auto Relations」の開発にエンジニアリソースを集中したことが要因となっている。なお、利益面での減益要因は、主に特定案件の採算が低かったことによるもので、一時的なものと考えられる。

FUCAは2013年10月に子会社化して以降、順調に伸びている。主に企業のWebサイトやメールマガジンの戦略立案、企画・制作、分析サービスなどを行っているが、特にWebサイトへのアクセス数をいかに高めていくかといった提案力や、Webのデザイン力などにおいて強みを持っており、同社とのシナジー効果が着実に出ているものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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