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【注目トピックス 日本株】アクセル Research Memo(3):売上総利益率は上昇するも、研究開発費の大幅な増加で減益

2015年12月4日 18:07

■決算動向

(1) 2016年3月期第2四半期累計業績

10月23日付で発表されたアクセル<6730>の2016年3月期第2四半期累計業績は、売上高が前年同期比4.0%増の6,175百万円、営業利益が同29.7%減の771百万円、経常利益が同32.0%減の750百万円、四半期純利益が同33.5%減の519百万円と増収減益決算となった。

製品別の売上動向を見ると、遊技機器向けLSIは前年同期比5.4%増の6,059百万円となった。このうち、主力のグラフィックスLSIは、2015年11月以降実施される自主規制導入※を前にした駆け込み需要により、販売数量が前年同期比14万個増の約76万個と好調に推移した。同グラフィックスLSIの販売額は開示されていないが、総売上高に占める構成比は前年同期の約65%から約80%に上昇しており、推計では前年同期の38億円から49億円に拡大したことになる。このうち、前期から販売を開始したAG5の販売増に伴う平均単価上昇で、数億円程度の増収要因になったとみられる。AG5の当第2四半期累計での販売数量比率は同グラフィックスLSIの約50%となっており、同社の想定(通期で35%)を大きく上回った。
※のめり込みの防止を目的にパチンコ機は2015年11月より射幸性の高いMAX機を販売禁止に、パチスロ機は2015年12月より出玉管理をメイン制御基板に一本化する型式試験の運用変更を実施する。

一方、遊技機器向けのその他LSIに関しては、メモリモジュールの販売が、特定顧客の需要動向の変動を受け大幅減収となったことで、前年同期比約4割減となる11億円程度に落ち込んだ。また、組み込み機器用グラフィックスLSIの売上高は、前年同期比8.4%減の87百万円に、その他製品は同69.6%減の28百万円とそれぞれ減収となった。

売上総利益率は遊技機器向けグラフィックスLSIの販売構成比が上昇したことに伴い、前年同期の41.5%から46.5%へ大きく上昇し、売上総利益は同16.6%増益となったものの、研究開発費が同737百万円増の1,581百万円と大幅に増加したことが、営業利益の減益要因となった。研究開発費の増加については、前述したようにグラフィックスLSIの次世代品やその他LSIの開発など、今後の売上成長を担う新製品の開発案件が増加したことが要因となっている。

なお、期初会社計画比でみると、売上高は遊技機器向けグラフィックスLSIが想定を上回ったものの、メモリモジュールの販売が後ずれした影響が大きく、若干の未達となった。一方営業利益では、相対的に利益率の高いグラフィックスLSIの増収に伴う売上総利益の増加に加えて、研究開発費が未消化で推移したことを要因に、期初会社計画比では増益となった。

(2)財務状況と経営指標

2015年9月末の総資産残高は前期末比2,024百万円減少の12,538百万円となった。主な増減要因をみると、現預金・有価証券が2,842百万円減少した一方で、在庫が696百万円増加した。現預金・有価証券の減少は自己株式の取得(2,000百万円)が主因となっている。また、在庫については、10月以降に販売を予定しているAG5、メモリモジュール製品の増加となる。一方、負債は未払金や未払消費税の減少により、前期末比181百万円減少の824百万円に、純資産は自己株式の取得を主因として、同1,842百万円減少の11,714百万円となった。

経営指標をみると、安全性を示す自己資本比率は93.4%と高水準を維持しており、無借金経営を継続するなど、財務内容は引き続き良好な状況にあると判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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