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【注目トピックス 日本株】3Dマトリックス Research Memo(1):止血材の販売進展や新規核酸医薬(TDM-812)などの動向に注目

2016年1月7日 8:02

スリー・ディー・マトリックス<7777>は2004年に設立されたバイオマテリアル(医療用材料)のベンチャー企業である。米マサチューセッツ工科大学において開発された「自己組織化ペプチド技術」を使って止血材や粘膜隆起材、歯槽骨再建材などの医療機器及び医薬品の開発を国内外で進めている。

12月15日付で発表された2016年4月期第2四半期累計(2015年5月−10月)の事業収益は52百万円、営業損失は980百万円(前年同期は1,004百万円の損失)となった。事業収益のうち吸収性局所止血材(以下、止血材)の販売については、主に欧州や香港の医療施設向けに納入が進んだことで23百万円となった。欧州では英国、ドイツ、スイス、フランス、スペインで現地代理店を通じて販売を開始しており、今後もイタリアなど販売国を広げていきながら、通期で70~100ヶ所の医療施設への販売を目指していく。一方、国内では止血材の臨床試験再申請を第2四半期までに行う予定であったが、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下、PMDA)とのプロトコル設定に関する協議が長引いており、現在は2016年4月期中の計画届提出、2017年4月期第1四半期の臨床試験開始に向けた取り組みを進めている。また、粘膜隆起材に関しては現在、製品の最適化に向けた改良を行っており、当第3四半期末までに臨床試験を再開したい考えだ。

2016年4月期の業績見通しについては、事業収益で783~2,877百万円、営業利益で1,996百万円の損失から24百万円の利益とレンジ形式で開示している。現在、交渉を進めている欧州市場での販売権許諾契約の締結の有無によって事業収益が大きく変動するためだ。候補先3社と交渉を進めている状況に変わりなく、第3四半期までの契約締結を想定している。

アジアでの止血材販売は着実に進んでいる。インドネシアの販売パートナー向けの納入が第3四半期以降より開始される予定であり、シンガポールやマレーシア、ブルネイでも販売パートナーとの独占販売権許諾契約を2015年12月に締結しており、今後販売を進めていく。また、韓国やオーストラリアでも今期中の製品登録承認が下りる見込みで、来期初からの販売開始を予定している。また、中南米ではチリ、メキシコ、コロンビア、ブラジルで事業展開を進めており、今期中にも複数の国で販売が開始される可能性がある。

止血材に関しては欧州での販売権許諾契約や日米での臨床試験に関しては、具体的な進捗が見られなかったものの、アジア、中南米では着々と販売開始に向けた準備が進んでおり、粘膜隆起材や歯槽骨再建材、創傷治癒材といったその他のパイプラインの動向も含めて今後の展開が注目される。

■Check Point
・欧州、アジア、中南米市場での販売展開を進める止血材
・2018年4月期の事業収益9,851百万円を目標に掲げる
・止血材の世界市場の規模は約3,000百万USドル

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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