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【注目トピックス 日本株】GTS Research Memo(1):世界のバイオシミラーをリードする企業を目指す

2016年1月12日 7:00

ジーンテクノサイエンス<4584>は、北海道大学発の創薬ベンチャー。バイオ医薬に特化し、バイオ後続品(以下、バイオシミラー)ではフィルグラスチムで日本のバイオシミラー・ガイドラインの下で国内初の上市実績を持つ。現在開発中の主要パイプラインだけで国内900億円、世界では1兆2000億円相当のバイオシミラーの潜在市場があり、順調に事業化すれば10年後には売上高で200億円規模に拡大することが想定される。将来的に、「世界のバイオシミラーをリードする企業」になることを目指している。

医薬品市場の中に占めるバイオ医薬品の比率は、2010年の18%から2014年には23%まで上昇し、今後も上昇傾向が続く見通しとなっている。こうしたなかで、主要なバイオ医薬品の特許が2020年までに相次いで切れることから、バイオシミラー市場が急速に拡大していくことが予想されている。バイオ医薬品は高価で、医療費が膨張する要因にもなっているためだ。日欧に続いて米国でも2015年に初のバイオシミラーの製造販売が承認されており、今後の成長市場であることに疑いの余地はない。

こうしたなか、日本でバイオシミラーの上市実績を持ち、開発から商業生産化に至るまでのノウハウを持つ同社にも注目が集まっている。2015年に入ってから、8月に持田製薬(株)<4534>とがん治療領域で、11月には千寿製薬(株)と眼科治療領域でそれぞれ共同開発及び販売にかかる基本合意書締結を発表しており、今後の開発体制強化が進んでいる。

2016年3月期の業績は売上高が前期比約4倍増の1,132百万円、営業損失が1,045百万円(前期は824百万円の損失)となる見通し。売上高はフィルグラスチムバイオシミラーが前期比3倍以上に伸びるほか、基本合意書締結による契約一時金収入50百万円が寄与する。一方、業務提携による開発の加速により、研究開発費が前期比約5億円増加するため、営業損失はやや拡大する格好となる。

バイオシミラーの開発パイプラインでは、2016年以降第1相臨床試験に入るものが多く、上市目標としている時期は早くても2019年以降となる。このため、当面はフィルグラスチムバイオシミラーの収益や、契約金収入などによって開発費をカバーする状況が続くとみられる。ただ、2020年以降の成長期待は大きく、今後の開発の進捗状況並びに、新たな共同開発先企業との契約締結に向けた動きなどが注目される。

■Check Point
・進行中のバイオシミラーは11品目、主要6品目でも潜在市場は全世界1兆2,000億円規模
・フィルグラスチムバイオシミラーが大幅な増収に寄与、損失も大幅に縮小
・2021年頃までにバイオシミラー事業で100億円規模への伸長を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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