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【注目トピックス 経済総合】NYの視点:米FRB、積極的な追加利上げは困難に

2016年2月2日 7:21

アトランタ連銀は米国の1-3月期の国内総生産(GDP)が前期比年率で1.2%成長にとどまると予想している。アトランタ連銀のGDP見通しは米商務省がGDP算出に使用するモデルと類似したモデルを使用しているためその正確性に定評がある。2.5%成長を見ている市場エコノミスト予想のほぼ半分。2015年に積み上げられた在庫の処理が続くことを織り込んでいる。金利先物市場では当初2016年に2回の利上げを織り込んでいたが、現時点では今後、11か月間で1回の利上げを織り込んでいるに過ぎない。

当初、本年4回の利上げを予想していた連邦準備制度理事会(FRB)もリスクの上昇を認めている。1月の後半に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録の中で、「経済は緩やかなペースの利上げに限定して正常化する」と依然として引き締めの道筋にあるとの見解を再確認したものの、景気の判断では、「12月末に景気が鈍化した」と利上げを決定した12月FOMC時点の「経済は緩やかなペースで拡大している」から下方修正。また、世界経済の鈍化や金融市場の混乱が米国経済のリスクになりかねないと慎重な見通しを示した。

年初のインタビューで、本年4回の利上げが適切になるとの見通しを支持していた連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長もNYでの講演で、「12月から1月にかけての原油価格の下落とドル高でインフレが思ったより低くとどまる可能性」を指摘。また、市場の変動率(ボラティリティ)の上昇が3月の連邦公開市場委員会(FOMC)にどのように影響を与えるかは不透明だとした。また、利上げのペースは「経済指標次第」で、「事前に決定されているわけではない」と金利見通しにも不透明感が強まったことを示唆した。

民間米供給管理協会(ISM)が発表した1月ISM製造業景況指数は48.2と市場予想の48.4を下回り4カ月連続で50割れ、活動の縮小を示した。また、12月分は48.2から48.0と景気後退から脱出した2009年6月来の低水準に下方修正された。1月は12月から若干改善したものの、米国の製造業は依然、原油安、ドル高、海外の経済の悪化が響き低調であることが明らかになった。主要3か国中銀のうち2か国の中銀がマイナス金利を導入するという異例な状況下、米国も追加利上げを進めにくくなっている。

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