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カシオ計算機(6952) 世界的ブランド力と商品開発力で成長~時計ニッチ市場で成功~

カシオ計算機(6952)市場平均予想(単位:百万円)

tomatsu20160222

企業概要

主力の腕時計は国内外で好調な売れ行きが続き、電卓、電子辞書は10年連続国内シェアトップの世界的ブランド力を有します。セグメントは、時計、電子辞書、電卓、デジカメ、電子楽器などのコンシューマ事業(売上構成比86%)と、データプロジェクターやプリンタなどのシステム事業(10%)、サイネージ(電子看板)や金型の製造受託などその他事業に大きく分けられます。

注目ポイント

世界的ブランド力に加え、独自性を活かした高付加価値製品が競争力を増強させている企業です。主力の時計は引き続き好調が続くと見られ。高価格モデルによる営業利益率の改善が進む見通しです。世界中にカシオファンを擁しており、アジア地域での販売やインバウンド需要の取り込みが寄与しています。

現在赤字のシステム事業では、プロジェクターが黒字化したことに加え、12月発売の新製品効果も重なってくるため黒字化が現実味を増してきたと思います。同社は中期的にプロジェクターは業績ドライバーになると位置づけ、増収に自信をもっており、中期的な成長に目を向けたいところです。

また、海外売上比率が68%の高さで為替変動による影響で業績拡大は速度を落とすと見られます。株価は、増収増益にも関わらず、第3四半期(10-12月)の伸びが鈍化したことを受けて、決算発表後に大幅安となりました。

足元では株価が反発していますが、市場全体の動向が不安定なところもあり、調整気味の株価推移が続きそうです。業績見通しは決して悪くはなく、株価下落で割安感も出てきたところではありますが、安易に拾うのではなく、本通信の短期相場見通しの買い転換、あるいはフォロースルーが出現するのを待ちたいところです。

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