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【注目トピックス 日本株】ファストロジク Research Memo(6):PV数の増加と共に会員数も増加

2016年4月22日 16:18

■成長シナリオと論点整理

(3)Y軸成長のための施策

Y軸、すなわち加盟店1店舗当たりの売上単価の引き上げも重要なポイントだ。前述のように、物件掲載サービスを基本に、提案サービスや査定サービスなどを上乗せしながら、一定の売上単価を獲得している。ファーストロジック<6037>自身は現在の売上単価の水準には決して満足しておらず、中期的に目指すべき目標値を、現在の売上単価の倍近い水準に設定している。

同社は、売上単価引き上げの具体策として物件掲載サービス料の引き上げがあるとしている。前述のように、「楽待」の物件掲載料は1件1,000円/月であるが、これは第2位企業の半額だ。ただし同社は、物件掲載料の改定について、現時点では白紙状態として慎重なスタンスを示している。この点について弊社は、同社の慎重なスタンスは正しい判断だと評価している。理由は、掲載料引き上げは掲載数の伸びの鈍化を招く可能性があるためだ。掲載料を引き上げても物件数に影響を与えない状況を確立してから掲載料引き上げに動いても遅すぎることはないと弊社では考えている。

同社が値上げをできる環境を想定すると、それは同社のシェアが現在の40%からさらに上昇して圧倒的なトップ企業になる状況などを想定しうる。そうした状況を実現するためには会員数やPV数の増加が不可欠だ。同社は基本的に自社による成長を志向しており、アライアンスや業務提携などは原則として行わない方針だ。その唯一の例外がYahoo!JAPANとの提携だ。下のグラフにおいて緑色のPV数のラインが2015年7月期の第3四半期と第4四半期において急角度で上昇しているのは、この提携の効果だ。PV数の増加が会員数増にもつながっている。

当面は、掲載料引き上げの代わりに提案サービスの営業に努めることも一つの方策ではないかと弊社では考えている。提案サービスの利用加盟店数拡大は顧客減のリスクが少なく、収益へのインパクトも大きいと期待されるためだ。加盟店全体に占める利用加盟店数の割合はまだ低い状況にあるため、提案サービスの掘り起こしには、大きな成長可能性が存在していると弊社では考えている。

広告掲載サービスもまだ成長余地があると弊社では考えている。PV数、会員数等が順調に拡大しているため、「楽待」の広告媒体としての価値も着実に上昇している。同社は定期的に値上げを行っているが広告枠は満杯状態が続いている。今後は定期的な価格改定に加えて新たな広告枠の創出などを行い、広告掲載サービス収入を増大させていくことが期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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