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【Miniトピック】「小野薬品工業」と「そーせい」の成功により動意づくバイオ株

2016年4月25日 6:57

今年の日本の株式市場は、「日経平均株価」は世界最弱市場とも言えるような体たらくだったが、バイオ株は元気だ。年初からのチャイナショックの影響も限定的で、大幅に上昇する銘柄が続出している。
 バイオ株上昇のきっかけはズバリ、小野薬品工業<4528>とそーせいG<4565>の成功だ。小野薬品は革新的なガンの特効薬「オプジーボ」の開発に成功したことにより、売上が劇的に伸び、時価総額は3兆円を超えるに至った。小野薬品の時価総額は5年で約7倍となり、日本最大の医薬品会社である武田薬品工業<4502>の時価総額4.3兆円に迫る勢いだ。
 そーせいは喘息薬等を上市した後、英ヘプタレス社を買収、同社の創薬技術を評価したファイザーなど複数のメガファーマ(世界の医薬品大手)と資本業務提携や大型契約を結んだことで、巨額のマイルストーン収入や販売ロイヤリティが入る可能性が高まっている(マイルストーン収入の総額のみで約7200億円)。
 バイオ株が好調なのは、激動の海外情勢や円高等の外部要因に左右されないという点が選好された面もあるが、上記の2社のような現実の成功例が出てきたこと、及びバイオで成功した場合のリターンの大きさが再認識されたことが最大の要因である。かつて山中教授によるiPS細胞の発見などでバイオ株が盛り上がった時もあったが、その時は実績がまだ伴わず一時的なブームに終わった。今回は具体的な成功例が出ることによって現実的なフェーズに移行したといえよう。
 ただ、世界の巨大な医薬品市場からすると日本の医薬品企業はまだいかにも小粒だ。上記のファイザーは売上高が約5兆円、時価総額は20兆円超、最近ファイザーが買収を検討していたアラガン(そーせいとも提携)は時価総額約13兆円と桁が違う。メガファーマは世界で売上が1000億円を超えるいわゆるブロックバスターを複数保有している。
 日本では社会保障費抑制の観点から薬価改定が話題となっているが、医薬品の世界市場は巨大である。例えば、小野薬品の「オプジーボ」も薬価改定懸念が取りざたされているが、世界への販売が広がれば売上は桁違いとなるだろう。世界がたとえ不況になろうとも、命を救う薬であれば世界中で必ず売れるのである。
 ともあれ、バイオの革命はiPS細胞やゲノム解析等の革新的な技術により、新たな時代が始まったばかりである。バイオは人の命や健康に直接関わるテーマであることから5年や10年で終わるようなテーマではない。100年以上にわたって人々の人生や生活を変え続ける可能性がある。この世からガン等の難病がなくなり、人々は125歳まで健康なまま長生きすることが常識といったような世の中が今世紀中に実現する可能性も十分にある。
 日本からもそのような世の中の実現に貢献するようなメガファーマが誕生することに期待したい。

<YU>

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