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老親が加害者になるリスクも 家族の賠償責任にどう備えるか

個人賠償保険の加入方法

個人賠償保険の加入方法

 2007年12月、愛知県大府市で認知症の男性(当時91才)が電車にはねられて死亡する事故が起きた。JR東海はこの事故による遅延や振替輸送費などの損害賠償を、男性の妻と長男に求め、一審では家族が認知症の男性の監督義務を怠ったとして720万円の賠償を命令。これを受けて多くの議論が起こり、裁判は最高裁まで争われたが、2016年、「この件に関して家族に賠償責任なし」としてJR東海の逆転敗訴が確定した。

 老親の子供としては、親が死傷を負うリスクだけでなく、親が加害者となって子供が賠償責任を負う事態も起こり得ると、改めて大きなリスクに気づかされた事故だった。

 こういったリスクに備えるにはやはり保険だ。親が高齢になることで生まれるリスクや保険の備えについて、生活設計塾クルー取締役でファイナンシャルプランナーの清水香さんに聞いた。

自分や老親が加害者に! 改めて見直したい損害賠償

「保険を考えるとき、“自分自身のため”のもの、“他人のため”のものと、分けて考えるとわかりやすいです」と清水さんは言う。

 保険で補うことが不可欠なものと、そうでないものを整理することが大切だという。

「“他人のため”の保険は、たとえば人にけがをさせるなどの損害を与えたとき、その賠償をカバーするもの。誰にどんな損害を与えるかは未知数で、どのくらいの金額の賠償をする事態になるかはまったく予測できません。場合によってはこちら(加害者)の生活が破綻するリスクもありますから、保険で可能な限り高い保険金額を備えておく必要があります」(清水さん・以下同)

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