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世界では「絶滅危惧種」、日本のサラリーマンの特殊性とは

日本のサラリーマンの特殊性とは(イメージ)

 2019年4月から残業規制などが盛り込まれた「働き方改革」関連法が施行された。だが、いくら安倍政権が旗を振れども、肝心の日本のサラリーマンの士気が向上しているような話はトンと聞こえてこない。なぜか。

 最新刊『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』(PHP研究所刊)で、年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行が機能不全に陥っている実態を解き明かした作家の橘玲氏は、日本のサラリーマンが置かれている不合理な状況を、こんな形で目の当たりにしたという。

「私が先日、『日本の生産性が低いのは、日本人が合理性を憎んでいるから』とTweetしたところ、すごい反響で、あっという間に200件近いコメントがつきました。それも『炎上(批判)』ではなく、そのほとんどが『自分はこう考えている』といった意見でした。さらに、それらのコメントをTogetter(トゥゲッター)にまとめたところ、今度はそこに250件を超えるコメントが寄せられました(https://togetter.com/li/1332708)。

 ここから見えてくるのは、多くのサラリーマンが職場の不合理な慣行や働き方に不満を抱えながら、なかなかそれを変えられないまま苦しんでいる姿です。そんな彼ら/彼女たちが私のTweetを見て、『これって言っていいんだ』と、自らの思いを吐露したのではないでしょうか」(橘氏・以下同)

 多くの人が、「いまの働き方はおかしい」と感じているなか、あらためて幸福な人生を手に入れるにはどのような働き方を目指すべきなのか。

 橘氏は、『働き方2.0vs4.0』で「働き方」について次のように定義したうえで問題提起する。

・働き方「1.0」=年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
・働き方「2.0」=成果主義に基づいたグローバルスタンダード
・働き方「3.0」=プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
・働き方「4.0」=フリーエージェント(ギグエコノミー)※組織に所属しない働き方
・働き方「5.0」=機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア

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