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「ニコ動離れ」はなぜ止まらないのか? 古参ファンの本音

今年のニコニコ超会議は4月27、28日に開催される(写真は2017年の様子。時事通信フォト)

今年のニコニコ超会議は4月27、28日に開催される(写真は2017年の様子。時事通信フォト)

 KADOKAWAとドワンゴの経営統合から4年半、出版界とIT界の異色タッグは新たな局面を迎えている。今年2月にカドカワの川上量生社長が取締役に降格し、4月にはドワンゴはKADOKAWAの子会社になった。背景にあるのはドワンゴ運営の「ニコニコ動画」(以下、ニコ動)の低迷だ。

 カドカワの決算資料(2019年3月期)によれば、連結純損益予想は従来の54億円の黒字から43億円の赤字に転落。約55億円の黒字で好調な出版部門とは対照的に、「ニコ動」やスマートフォン向けゲーム「テクテクテクテク」などウェブサービスが足を引っ張った。

 ニコ動の低迷は、今に始まったことではない。会員数はピークだった2016年9月末の256万人から減少の一途を辿っており、2018年12月末時点で188万人まで減少。“ニコ動離れ”が止まらない状況だ。ニコ動がなぜこれほどまでに落ちてしまったのか。その要因を、かつてのファンたちの本音から探る。

 30代男性会社員・Aさんは、先日久しぶりにニコ動を開いた。ボカロPとしても知られたロックバンド・ヒトリエのwowakaさんが4月5日、急性心不全により亡くなったからだ。wowakaさんは、ニコ動で「ローリンガール」「裏表ラバーズ」など数々の名曲を手掛けてきた“ボカロPのレジェンド”と言っても過言ではない存在だった。

「大好きなボカロPの一人だっただけに、本当にショックでした。コメントを見ると、『ありがとう』にあふれており、ハートマークが流れると『職人おかえり』、タグの『永遠に評価されるべき』など、ニコ動独特の一体感による懐かしさも相まって、泣いてしまいました」(Aさん)

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