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【注目トピックス 市況・概況】為替週間見通し:米6月利上げ期待持続で111円台を目指す展開も

2016年5月21日 15:07

■米6月利上げの可能性高まり、ドルは一時110円59銭

先週のドル・円は堅調推移。18日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(4月26-27日開催分)には、労働市場の改善が続くことや2%の物価目標に向けてインフレ率が進展すれば、6月に利上げを行うことが適切であると大半のメンバーが考えているとの記述が含まれており、ドル上昇を促した。

市場参加者の多くは6月の利上げ実施を想定していなかったことから、FOMC議事要旨公表後にドル買いが活発となり、ドル・円は4月28日以来となる1ドル=110円台に上昇した。110円台では輸出企業などの顧客筋のドル売りが観測されたが、ドルが109円台に下げる局面では6月利上げを期待する個人投資家などのドル買いが観測されており、ドルは下げ渋った。

20日に発表された4月米中古住宅販売件数は市場予想を上回ったことや、翌週発表される1-3月期米国内総生産(GDP)改定値の上方修正が予想されていることから、ドルは一時110円59銭まで上昇し、110円14銭でこの週の取引を終えた。取引レンジ:108円47銭-110円59銭。

■米6月利上げ期待持続で111円台を目指す展開も

来週のドル・円はややしっかりとした動きになりそうだ。米6月利上げ観測が再燃しており、短期的にはややドル高・円安方向に振れる見通し。1ドル=110円台では顧客筋などのドル売り注文が残されているようだが、顧客筋などのドル売りが一巡すれば、4月28日のドル急落前の水準である1ドル=111円台半ば付近を目指す展開になると予想される。26-27日に開かれる主要7カ国首脳会議(伊勢志摩サミット)での政策期待(新たな成長戦略など)もドルを押し上げる一因になるとみられている。

ただし、アジア、欧米諸国の株価が大きく下げた場合、リスク回避的な円買いが広がることが予想される。ドル・円相場が円高に振れても、日本はただちに為替介入(円売り介入)できないとの理由で円高が進みやすくなる可能性があることには注意が必要だ。

予想レンジ:109円00銭-112円00銭

【伊勢志摩サミット】(26-27日開催)
議長国の日本は財政出動を呼びかけるほか、「1億総活躍プラン」を掲げる方針。ただ、財政出動などで国際協調できなければ、リスク選好的な円売り・ドル買いは拡大しない
との見方も少なくない。

【米・1-3月期実質国内総生産(GDP)改定値】(27日発表予定)
1-3月期実質国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率+0.5%から+0.8%に上方修正が見込まれている。GDP改定値が予想通り上方修正された場合、6月利上げへの期待がさらに強まり、ドルを押し上げる要因となりそうだ。

<FA>

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