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株式市場「ビッグデータ解析」で判明! 株価倍増の条件を満たす「お宝株」

直近高値更新で株価が沸騰する理由

では、00~15年の間に株価が2倍超になった銘柄にはどんな特徴、共通項があるのか。

一般的に株価が大幅に上昇する銘柄は、初動の段階で「出来高急増」と「直近高値更新」という2つの特徴が見られる。最近の例でいえば、15年末から動意づいたアキュセラの株価推移などが典型的な例だろう。

株価が急進する銘柄には多くの投資家が集まり、商いが活発化する。それが「出来高急増」という形で現われる。では「直近高値更新」で株価が上昇するのはなぜか。

一般的に株価が大きく下落し、高値で摑んだ投資家が多く残っているような銘柄は、上値を追いにくい。「ここまで上がったら売ろう」と考えている投資家が多いからだ。しかし、過去の高値を更新するということは、そうした「戻り売り」をこなしている証拠。

売り圧力がなくなれば、株価が大きく上がりやすくなる。この傾向は過去のデータからも明らかだ。まず「出来高急増」。「出来高が25営業日の平均と比べて5倍以上に増えた銘柄が、翌日以降、1年以内に株価2倍になった確率」を4市場(東証1部、2部、ジャスダック、マザーズ)で調べてみた。

すると、出来高が急増した銘柄は延べ8万4352銘柄あり、そのうち1万539銘柄が2倍になっている。つまり、直近1か月と比べて出来高が5倍以上になった銘柄のうち、8.0銘柄に1銘柄(12.5%)が2倍になった計算だ。これをジャスダック市場に限定すれば13.6%、マザーズ市場なら29.9%が2倍になっている。

もう一つの「直近高値更新」はどうか。「250営業日の最高値を更新した銘柄が、翌日以降、250営業日以内に株価2倍になった確率」を調べてみたところ、4市場で高値を更新した3万6460銘柄のうち、5084銘柄あった。7.2銘柄に1銘柄(13.9%)が2倍株になっているということだ。

さらにジャスダック市場に限定すれば17.8%、マザーズ市場なら33.9%になっている。つまり、新興市場を中心に「出来高急増」と「直近高値更新」の両方を満たす銘柄を探せば、株価が2倍になる確率はグンと高まるといえるだろう。

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