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【注目トピックス 日本株】ダイヤモンドD Research Memo(8):高収益ブランドの新規出店が軸

2016年5月26日 16:19

■決算概要

(3)成長戦略の進捗

・出店計画(ブランドマネジメント戦略)の進捗
2016年2月期の新規出店は、国内飲食38店舗、海外飲食1店舗、アミューズメント4店舗の合計43店舗となり、通期計画(45店舗)をほぼ達成するとともに、過去最高の新規出店となった。特に、「九州 熱中屋」の22店舗を筆頭として、「わらやき屋」「ベルサイユの豚」「BAGUS」(アミューズメント)といった高収益ブランドが新規出店の軸となっている。なお、「九州 熱中屋」22店舗のうち13店舗は、関西養老乃瀧(株)から取得(資産譲受)したものであるが、若干現地仕様に変更を加えたことも奏功して順調に立ち上がった。ダイヤモンドダイニング<3073>では、これまで未開拓であった関西圏への出店拡大の足掛かりとして確かな手応えをつかんだようである。

また、関東圏においては、高知県食材を使用した懐石料理を提供する完全紹介制の「桂浜」、増田セバスチャン(ますだせばすちゃん)氏プロデュースのコンセプトレストラン「KAWAII MONSTER CAFE HARAJUKU」、非アルコール業態への展開に向けたステーキ専門店「ザ・ステーキ六本木」など、いずれも同社の業態開発力を生かした個性的なフラグシップを出店した。また、九州料理専門居酒屋「九州食堂 Gachi」については、「九州 熱中屋」よりも客単価を安く設定し、「ちょい呑み市場」を切り開く新業態として、特に郊外への出店拡大を図る方針のようである。

・海外飲食事業(シンガポール)からは事業撤退の方向性を決定
東南アジア圏での事業展開の足掛かりとする方針のもと、2014年4月からスタートしたシンガポールでの海外飲食事業は、買収により取得したラーメンダイニング業態5店舗、カフェ業態1店舗の合計6店舗を出店していたが、同国内における同業態間の競争が激化したことなどから軌道に乗せることができずに2016年1月に事業撤退の方向性を決定した。ただ、同社の中長期的な成長に向けて、海外展開が重要な戦略であるという認識は変えておらず、今回の反省を生かしながら、出店時期や場所、形態(ライセンスを含め)等を慎重に見定めて取り組む方針としている。

・ウェディング事業の本格展開
新規事業として2014年12月からスタートしたハワイウェディング事業は、人的資源の制約などから立ち上がりに遅れが見られていたが、今期からの本格稼働に向けて体制が整ったようだ。また、2017年春頃には、国内ウェディング事業の第1号店(京都)を開業する計画である。京都「八坂の塔」を目の前に望む唯一無二の好立地にあり、ウェディング施設とダイニング施設を完備しているところに特徴がある。また、結婚情報誌「ゼクシィ」(3月23日発売)に初掲載するなど受注業務も緩やかに開始した。同社は、飲食事業とのシナジー効果や優秀な人材の確保等が見込めるウェディング事業を、第3の事業及び収益の柱とする方針としている。

・インバウンド(訪日外国人)戦略の推進
社内に「インターナショナルインバウンドチーム」を発足し、インバウンド(訪日外国人)の獲得に向けた取り組みを推進している。具体的には、無料の店内Wi-Fiサービス「Diamond Wi-Fi」や多言語化メニューブック(英語・中国語・韓国語)の設置のほか、独自のデジタル教育システムを利用した外国語教育、おもてなし文化の育成など、インフラ設備と社員教育の両面で受入体制の整備を図るとともに、様々なツールに向けた情報配信及びアプローチを強化することにより更なる集客を目論んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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