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【注目トピックス 経済総合】ルーマニアが中国製原発を採用、プロジェクト推進を要請

2016年5月30日 13:37

ルーマニア政府が中国製原子力発電所の受け入れを歓迎する姿勢を打ち出した。早期に投資を実行するよう呼びかけている。ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領は27日、電力不足の解消を急ぐ方針を表明。チェルナヴォダ原発3~4号機の建設計画を国家的な優先プロジェクトに指定すると改めて強調した。電力市場改革、電力料設定などで便宜を図る。中国政府系メディアなどが28日に伝えた。
ルーマニア5番目の都市で黒海最大の港町、コンスタンツァに建設する。完工・稼働後は全国電力需要の30~32%を満たす見込み。自国経済の振興、雇用の創出を図る。
中国企業に建設を任せ、いずれも発電能力を74万キロワット以上に設定する予定。1機当たりの工期は88カ月(7年4カ月)を見込む。3~4号機プロジェクトの投資額は72億ユーロ(約8860億円)を想定した。
中国国策企業の中国広核集団(CGN)は15年11月、ルーマニア国営原発会社のSNNと覚書を締結。チェルナヴォダ原発3~4号機の開発、建設、運営、廃棄などで協力することで合意した。CGNとSNNは、合弁会社の中広核羅馬尼亜核電公司を設立する予定。これまでの報道によると、合弁会社への出資比率は、SNNが49%、CGNが51%を予定。開発、建設、運営の母体となる。
CGNは核技術開発を手がける中国核工業集団公司(中核集団、CNNC)と今年3月17日、折半出資で子会社を設立。登録資本金5億人民元(約84億円)の「華竜国際核電技術有限公司」を北京市内で立ち上げた。原子力の開発に向けて、イギリス、フランス、ロシア、エジプト、ブラジル、ルーマニアなど20カ国近くと交渉に入った。中核集団は中国企業で唯一、原発輸出を成功させている。7カ国に原子炉6基、小型反応炉5基、研究施設2件、研究炉1基を輸出した。
「走出去」(海外進出)の代名詞として、両社は第3世代の最新原発「華竜1号」を活かす。すでに国際原発マーケットでも知名度が高い。パキスタンのカラチ原発2・3号機に採用された。15年8月20日に2号機を着工。今年は3号機を着工する予定だ。
中国が“自主開発”と主張する「華竜1号(HPR1000)」はPWR(加圧水型原子炉)。CNNCとCGNの国有2大原発企業が共同で開発した。CNNCが自主開発した第3世代炉「ACP1000」技術とCGNが持つCPR1000(フランス系)の改良第3世代炉「ACPR1000」技術とを融合。重大事故の予防措置などを強化した。
一方、カナダ企業の技術を導入し、すでにルーマニアはチェルナヴォダ原発の1号機と2号機を整備。それぞれ1996年と2007年に運転を開始した。

【亜州IR】

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