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【注目トピックス 日本株】アジュバン Research Memo(2):当期純利益は465.7%と大幅増で着地

2016年6月6日 16:30

■2016年3月期決算分析

アジュバンコスメジャパン<4929>の2016年3月期決算は、売上高4,401百万円(前期比2.3%減)、営業利益647百万円(同11.8%減)、経常利益707百万円(同6.9%減)、当期純利益266百万円(同465.7%増)と減収減益で着地した。

期初予想との比較では、売上高で385百万円の未達となり、営業利益、経常利益もそれぞれ、25百万円、45百万円の未達となった。特別損失において106百万円の投資有価証券評価損を計上したため、当期純利益の未達幅は143百万円に拡大した。

売上高が前期比減少となったことと、計画対比で未達となったことは、いずれも非正規流通品対策に原因がある。詳細は後述するが、非正規流通対策の一環で有力代理店2社との契約を解除したほか、同じく流出元と特定できた美容サロンとの取引も打ち切った。これらの業績インパクトについて弊社では4~5億円程度と推定している。同社はこれらの落ち込みをある程度埋め合わせることができるとみて、期初に強気の売上高見通しを立てたが、結果的にはその見通しは強気に過ぎた、という状況だ。

商品区分別動向を見ると、スキンケア商品の売上高は前期比145百万円(7.5%)の減少、計画比55百万円のショートとなった。同様にヘアケア商品の売上高も前期比43百万円(1.8%)の減少、計画比192百万円のショートとなった。スキンケアとヘアケア商品はともに、非正規流通のメインターゲット商材であり、同社の非正規流通対策の影響が最も強く出て、前期比減収となった。

カラー剤については、利用サロン数、1店当たり購入額の双方がともに計画を下回り計画に未達となったもようだ。同社は下期にカラー剤営業のテコ入れを計画していたがスキンケア製品のリニューアル対応が優先され、カラー剤のテコ入れが十分にできなかった影響もあるとみている。「その他」の中では、約300百万円を占めるボディケア商品は堅調に推移して前期比増収となったものの、子会社の収益が計画に未達となったため、「その他」部門としては計画に対して未達となった。

利益面では、売上高が計画に対してショートした分、営業利益も未達となった。2016年3月期の売上高売上総利益率は63.8%だった。これは期初計画の64.6%よりも0.8ポイント低い。一方売上高販管費率の実績は49.1%で、期初計画の50.5ポイントよりも1.4ポイント改善した。この結果売上高営業利益率の実績は14.7%と、期初計画の14.1%を上回った。

過去からのトレンドを見ると売上総利益率が低下する一方、売上高販管費率が上昇してきていることがわかる。売上総利益率の低下は価格プレッシャーなどが原因ではなく、コントロール下での動きと弊社では考えている。販管費については人件費の増加が主たる要因で、営業力強化のための新卒採用増や研究所開設に伴う研究者採用増などが背景にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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