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【注目トピックス 日本株】エレマテック Research Memo(2):売上高は3ヶ月分の影響額を除いても過去最高となっている

2016年6月10日 16:13

■2016年3月期決算の詳細分析

エレマテック<2715>の2016年3月期決算は、売上高216,824百万円(前期比19.2%増)、営業利益6,868百万円(同6.9%減)、経常利益6,880百万円(同2.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5,048百万円(同1.1%減)と増収減益での着地となった。同社は2016年3月に下方修正を行ったが、最終的にほぼ修正値の線での着地となった。

2016年3月期の報告ベースの数値は、子会社の決算期変更を行っている関係で、海外9子会社については15ヶ月分を統合しており、3ヶ月分だけ水増しされた形となっている。これは期初から予定されていたことであり、計画対比での理解をするうえでも、報告ベースで説明を進める。9子会社の3ヶ月分の影響額は、売上高で11,453百万円、経常利益で341百万円となっている。

売上高の216,824百万円は過去最高値だ。3ヶ月分の影響額を除いた12ヶ月ベース(実質ベース)でもやはり過去最高となっている。報告ベースと前期との比較では34,948百万円の増収となっているが、そのマーケット別内訳はDigital Electronicsが14,086百万円増、Automotiveが3,373百万円増、 Broad Marketが17,488百万円増となっている。

Digital Electronicsにおいては、液晶・タッチパネル・バックライト向けが前期比13,696百万円の増収となり、全社の増収に大きく貢献した。それ以外でも、AutomotiveやBroad Marketにおけるハウス、産業機器など、広範な需要分野にわたって全般に売り上げを伸ばした。Digital Electronicsの中のアミューズメントについては需要の端境期に当たったことから前期比6,040百万円の大幅減収となった。

利益面では、経常利益が6,880百万円となり、2015年3月期に次いで過去2番目を記録した(12ヶ月ベースで見ても、経常利益6,538百万円はやはり過去2番目の水準だった)。経常利益率は3.2%と2015年3月期の3.9%から0.7ポイント悪化した。この内訳は、売上総利益率が前期の10.1%から8.7%に1.4ポイント悪化し、売上高販管費率の6.1%から5.5%に改善では吸収しきれなかった結果だ。

売上総利益率の悪化は、商品構成差による影響だ。2016年3月期は液晶・TP・BL向けの売上高が前期から大幅増収となったが、このセグメントは売上総利益率が同社平均値を下回っている。反対に、アミューズメントは前期から大幅減収となったが、このセグメントは売上総利益率が同社の平均を大きく上回っている。この構成の変化が売上総利益率に大きな影響を与えた。

2016年3月における下方修正の要因は、2016年3月期第4四半期において、スマートフォン等情報端末の急激な生産調整が起こった影響だ。同社はスマートフォン向けデバイス及び液晶ディスプレイ関連部材を取り扱っていたが、生産調整のあおりで同社の販売にも急ブレーキがかかった。スマートフォン関連市場は、第3四半期までは高水準の生産が続いたため、年間を通じた販売実績は前述のように大幅増収となったが、第2四半期時点では通年続くと思われたスマートフォン関連市場の好調が、第4四半期に入って大きく崩れたということだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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