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黙殺されがちな「大学教員による学生へのハラスメント」実態調査

大学教員から学生へのハラスメントの実態は(Getty Images)

 大学教員による学生へのハラスメントは、大学という閉鎖空間ゆえに、その多くが黙殺される現状がある。昨今、大学の部活におけるパワハラや大学教員のセクハラなどが報じられる機会も増えたが、これらは氷山の一角に過ぎない。セクハラやアカハラをはじめとする「キャンパス・ハラスメント」に苦しむ学生の声こそ、正しくすくい上げる必要がある。

 今回、都内の大学に通う大学生に、自身が体験した大学教員によるハラスメントについて調査を行ったところ、看過できない事例が浮かび上がってきた。以下、いくつか事例を紹介しよう。

■講義中、学生に向かって「おまえは病気だ」

「講義中に騒いでいた学生に向かって『おまえは多動症だ。いくら注意しても病気なんだから仕方ないな』と吐き捨てた男性教員がいる。周りの学生や本人は騒いで笑っていたが、自分は精神的な障がいを持っているので、その発言を聞いてから動悸が止まらなくなり恐怖を感じた」(男性・学部生)

■70代男性教授が「卒論指導」と称して女子学生に接触

「昨年、大学4年のときに70代の男性の教授に『卒論を見てあげるから』と大学のそばにある高級ホテルのカフェに呼ばれた。途中まで書いた卒論を印刷して持参したら、まったく読んでもらえず。徐々に体を触ってきた。怖くて固まっていると、『留学を考えているなら英語のレッスンもしてあげるから自宅においで』と言われ、信頼していた教授だっただけに涙が出てきた」(女性・学部生)

■大教室で遅刻の学生を立たせて激昂

「就職活動で遅れてしまい、走って講義に向かったら30分遅刻してしまった。500人位の大教室だったが、教授にマイクを通して『おい! 遅れてきて資料だけもらうなんて図々しい』『遅れたのに平然と俺の講義を受けようとするな!』などと怒鳴られた。静まり返る教室で一人注目され、とても怖かった。その教授を見かけるだけで動悸が激しくなるようになった」(男性・学部生)

■男性教員が「男ならうつ病なんかに負けるな」と発言

「うつ病が悪化し、2年休学をしていた。復学をしてカウンセラーさんにサポートしてもらいながら、徐々に回復してきたところで、ある男性教員に『なんで1年の必修なのに、再履修しているんだ?』と聞かれた。『うつ病で通えなかったため』と答えたら、他の学生がいる前で『は? 男ならうつ病なんかに負けんな!』とゲラゲラ笑われ、再び大学に行くことに恐怖心が生まれてしまった」(男性・学部生)

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