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【注目トピックス 日本株】イーレックス Research Memo(6):電力小売の顧客数は着実に増加中

2016年6月20日 16:36

■業績見通しと考え方

(1) 2017年3月期の業績見通し

イーレックス<9517>は2017年3月期について売上高33,466百万円(前期比46.3%増)、営業利益2,664百万円(同54.6%増)を予想している。弊社では、この業績予想について達成可能性は高いと考えている。そう考える理由は、電力小売の顧客数が着実に増加しているためだ。高圧分野は5月時点で8,000超に達しているほか、今後も月間300件~500件のペースで純増が見込まれている。また低圧分野でも5月の時点で11,000件という契約数は同社の計画を大きく上回っており、期末時点での5万件という計画の達成に、自身を深めている。提携LPガス販売会社39社の既存顧客数が約150万戸という事実も自信につながっているとみられる。

売上高については、2016年3月期同様、卸電力価格の動向により、卸売電力量が上下し、売上高が計画からかい離する可能性がある。しかし利益という点では小売電力事業が中心とみられるため、顧客数が計画どおり推移すれば、利益も計画が達成される可能性は高いとみている。

(2)中長期的業績の考え方

同社が掲げる2019年3月期の売上高67,339百万円や4~5年後の売上高1,000億円という業績計画については、まだ確信をもって判断・評価をすることは難しい。

考え方の1つとして弊社では電源調達に注目している。“電源が先か販路が先か”という議論はあるが、同社については電源が先(“より重要”の意味)ではないかと弊社では考えている。理由は、“競争力のある電力”をきちんと確保できないと、たとえ販路があっても事業として成り立たなくなる可能性があると考えるからである。

現在は原油安の影響で卸電力価格が極めて安価となっている。したがってJEPXで調達して小売販売すれば利益が出る状況だが、未来永劫こうした状況が続くと保証されているわけではない。また、市場参加者が皆そういう考えに立てば、原油価格などに関係なく卸電力価格が上昇することも考えられる。

同社は、前述のように、現在建設が進む佐伯発電所に加えて、今期中には豊前案件が動き出すとみられる。また、そこから時を置かずして東北案件も動き出すとみられる。今中期経営計画の業績計画は、土佐・佐伯両発電所と仕入電力とで賄っていく計画だが、売上高1,000億円に向けては、そこに豊前と東北の両プロジェクトの貢献が加わることになる。東北案件の完成時点で、仕入電力による調達で1,000億円の達成は十分可能だと弊社では考えている。東北案件に続く2案件が稼働した時点では、自家発電比率が一段と高まり、より安定した形で売上高1,000億円超を実現でき、また利益面での収益性も一段と高まると予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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