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医療費高いがん手術 「保険適用外」を選ぶメリット・デメリット

がんの治療費はステージで変わる

がんの治療費はステージで変わる

 日本人の死因第1位であり、2人に1人がかかるがん。治療法は保険診療が主流だが、命に関わる病気ゆえに「保険適用外の治療(自由診療や先進医療)を試したい」という人もいるだろう。

 治療法によってがんの費用はどう変わるのか。京都大学大学院医学研究科消化器外科医の山本健人医師が話す。

「がんの3大療法は、手術、抗がん剤などの化学療法、放射線治療です。最近はノーベル賞で話題になった免疫チェックポイント阻害薬を加えて、4大療法と言われることもあります」

 どの治療法を選ぶかは、がんの部位やステージによって異なり、費用もケースバイケースとなる。

「たとえば大腸がんの場合、ごく初期のうちは内視鏡(大腸カメラ)で治療し、進行すると手術や抗がん剤治療が必要となります」(前出・山本氏)

 費用の目安は、内視鏡治療が7万~23万円(3割負担で2万~7万円)、腹腔鏡手術が100万~150万円(同30万~45万円)だ。

「抗がん剤は種類によって値段に幅があり、最も安価なメニューで1か月10万~30万円(同3万~9万円)ほど。主に他の臓器に転移したがんや、再発したがんに利用する『分子標的薬』の場合、1か月で70万~100万円(同21万~30万円)もかかります」(前出・山本氏)

 命には代えられないとはいえ、がん治療は多額の出費を伴うのである。

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