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【注目トピックス 日本株】GTS Research Memo(1):「世界のバイオシミラーをリードする企業」を目指す

2016年7月7日 7:35

ジーンテクノサイエンス<4584>は、北海道大学発の創薬ベンチャー。バイオ医薬に特化し、バイオ後続品(以下、バイオシミラー)ではフィルグラスチムで日本のバイオシミラー・ガイドラインの下で国内初の上市実績を持つ。現在開発中の主要パイプラインだけで国内900億円、世界では1兆2000億円相当のバイオシミラーの潜在市場があり、順調に事業化が進めば10年後には売上高で百億円台の規模に拡大することが想定される。将来的に、「世界のバイオシミラーをリードする企業」になることを目指している。

2016年3月期はフィルグラスチムバイオシミラーの売上高が前期比3倍増と順調に拡大したほか、バイオシミラーの開発に関する業務提携についても、2015年8月に持田製薬(株)<4534>とがん治療領域で、同年11月には千寿製薬(株)と眼科治療領域でそれぞれ共同開発及び販売に関する基本合意書を締結するなど進捗が見られた。また、2016年3月にはノーリツ鋼機(株)<7744>とバイオ事業の展開に関する資本業務提携契約を締結し、4月に20億円の第三者割当増資を実施している。今後はノーリツ鋼機グループのバイオ事業の中核会社として、再生医療などにも領域を広げながら、事業を拡大していくことになりそうだ。

2016年3月期の業績は、売上高が前期比260.9%増の1,160百万円、営業損失が820百万円(前期は824百万円の損失)となった。フィルグラスチムバイオシミラーの増収により売上総利益が増加したものの、研究開発費の増加で営業損失は前期並みの水準となった。2017年3月期は売上高で前期比45.1%増の1,685百万円、営業損失で493百万円を見込む。売上高は、フィルグラスチムバイオシミラーの増収に加えて開発パイプラインの契約一時金及びマイルストン収益の獲得によって2ケタ増収を見込んでいる。研究開発費については前期の1,075百万円から1,283百万円に増えるものの、増収効果により営業損失額は820百万円から493百万円へ縮小する見込みだ。

なお、2016年5月に中国の長春長生生物科技有限責任公司(以下、長生バイオ)と、中国におけるバイオシミラーの事業化に向けた業務提携を発表した。長生バイオはワクチン製剤で中国5本の指に入る医薬品メーカーで年間売上高は200億円規模の会社となる。中国においてもバイオシミラーのガイドラインが策定され、市場の本格拡大が予想されるだけに、今回の提携は同社の業績にとって中長期的にプラスに寄与するものとして注目されよう。

■Check Point
・バイオ医薬品に特化し、10年以上の研究開発とバイオシミラー上市の実績あり
・有望なバイオ関連企業へのM&Aを活発に行う
・欧米製薬企業との提携や新興国市場の開拓を進める

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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