家計

実はすごい金融商品 「生協」の配当で0.7%の高金利も

 出資や増資の方法や金額についてのしくみは生協ごとに異なるが、パルシステム東京の場合、1000円の出資金を払って組合員になり、週に1度の宅配を利用すると、1回の宅配ごとに100円から1万8900円までの間で自由に金額を設定して積み立て増資ができ、利用料金と合わせて引き落とされる。

 出資金には年に1回、余った利益の額に応じて出資配当がなされる。通常の預金金利や株の配当金と同様に約20%の税金が源泉徴収された上で出資金に組み入れられ、翌年の出資配当の対象になる。要するに、配当が配当を生む「複利効果」が期待できるというわけだ。

 積み立て増資の金額は随時変更が可能で、お金が必要になったら1000円を残しておけば「減資」という手続きを経て引き出すことができる。脱退する場合は全額引き出すことが可能だ。

 配当利率はその年の利益に応じて決まるので、生協によっても、また年によってもバラバラなので注意したい。同じ東京で宅配中心の営業を行う生協でも、パルシステム東京は0.7%、「コープデリ」の愛称で知られるコープみらいは0.2%、産直野菜が人気の東都生協は出資配当自体を行っていない。東京以外では、おおさかパルコープが0.3%、コープあいちは0.5%だった(いずれも2015年度実績)。

 利用可能な生協は住んでいる地域によるので、加入を希望する人は住んでいる地域を営業エリアとする生協を探してみよう。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。