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誰から届いたかわからない? 大学教員が嘆く学生のメールマナー問題

大学生のメールマナー問題とは?(イメージ)

 LINEなどのメッセージアプリが普及するにつれ、若者たちの間ではメールを送り合うという習慣も減っているようだ。とはいえ、オフィシャルな場面ではメールを使う機会は少なくない。そうした中で、大学関係者の間から、大学生のメールマナーが危ういという声が聞こえてきた。

 都内の中堅私立大学の経済学部で教員をしている男性Aさん(40代)は、学生のメール事情について、次のように語ってくれた。

「私の学部では必ず1年生に向けた基礎演習の講義で、『教員に対するメールの書き方』、『企業の方にメールを送る場合の定型文』など、メールマナーについて講義をしています。これは必修科目なので、すべての学生が履修しているはずです。

 にもかかわらず、実際に学生から送られているメールには驚かされる。『◯◯先生』という相手の名前を書かないだけでなく、自分の学籍番号や名前を書かないケースが非常に多いです。その時点で返信する気が失せてしまう。こちらとしては『どの講義を受講しているどの学生からのメールなのか?』というところから、確認しないといけません。

 先日も学生から“差出人不明”のメールが届きまして、『レポート課題提出日は過ぎたが、ネット環境が悪いので数日遅らせて提出させてほしい』と書いてあった。これに返信をしないでいたら、『ちょっと、モヤモヤするんで、早く返事をください、もう2日経ってますけど!』という催促のメールが送られてきました。そもそもメール用文体というものが、今の学生世代には馴染みがないのかもしれません」(Aさん)

 こうした類のメールを送る学生は、その他の大学にも存在する。関東圏の偏差値50前後の私立大学で教員をしている男性Bさん(30代)は、こう語る。

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