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空からの「絶景」を楽しめる飛行機と座席の選び方 夏はシンデレラ城も

空から見た東京ディズニーランドとその周辺(写真/時事通信フォト)

 飛行機に乗った時、窓から見える雄大な景色を楽しみたいという人は少なくないだろう。とはいえ、窓際の席に座ればいつでも素晴らしい眺望が楽しめるわけではない。飛行機に乗る季節・便・座席によって、そこから見える景色は様々変わるからだ。空からの絶景を楽しめる飛行機の乗り方について、気象予報士の田家康さんが解説する。

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 いよいよ夏も本番。今年は新型コロナウイルスの影響で、長期の家族旅行や帰省ラッシュといった光景は例年とは異なるものになりそうだ。それでも、しっかりと感染予防対策を行った上で、飛行機などで遠出する機会がある人もいるだろう。

 飛行機に乗る時、どの席がお好みだろうか。国際線なら化粧室を利用するため通路側の席を選ぶ人もいるだろうが、飛行時間が長くても2時間程度の国内線であれば、窓側の席で外の景色をゆっくり見たいという人もいるだろう。窓からの雲海の景色は素晴らしく、飛行高度によって雲の姿が変わるのを眺めるのが、搭乗した際の楽しみの一つという人も少なくない。

 しかし実は、飛行機は同じ行き先でもどの便に乗るかによって景色は全く異なる。なぜなら飛行機は、その時の風向きによって進路が大きく変わるからだ。

 飛行機は、離陸時も着陸時も向かい風を利用している。離陸時、逆風を受けることで翼に風を受けて発生する「揚力」が生じ、この力を使って効率的に機体を浮かせている。着陸時も、主翼に付いた車輪が滑走路に接する時、揚力によって生じる空気抵抗を利用して着地する。揚力を生じさせるには向かい風でなければならないので、離陸・着陸時の風向きが重要になり、それにより進路も変わるのだ。例えば羽田空港の場合、北からの風が吹いている時、飛行機は川崎方向から滑走路に入って着陸し、南からの風が吹いている時は葛西の方向から進入する、といった具合だ。

 また、景色を楽しみたいと思うなら窓側の席ならどこでも良いというわけではない。右と左、どちらの席を選ぶかでも景色はがらりと変わるからだ。

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