Posted on 2016年7月21日 16:30

アメリカ株の「買い時」「売り時」がわかるセクター分析法

 アメリカ株の買い時・売り時は、セクター(分野)を見ることで察知することができる。

 日本の株式市場では33もの業種がある一方、アメリカは10種のセクターしかないので、アメリカ株にはセクター分析法がある程度通用するのだ。ちなみに2016年もアメリカ株の買い時を示唆している。

 アメリカの株式市場は日本の株式市場よりも成長率が高く、ダウ平均株価(NYダウ)と日経平均株価を比べてみても、NYダウの方が数十倍の上昇率を誇る。

 そんなアメリカの株式市場で、上昇トレンドが始まったと同時に株を買い、リーマン・ショック級の経済・金融危機が起きる前に売り抜ける、ということができたら理想的だ。

 今回はアメリカ株の買い時・売り時を察知する方法を紹介する。また、アメリカの株式市場へ投資する方法は、「個別株を買う」以外にもあるので、その取引方法も解説する。いずれの方法も日本の証券会社から手軽に取引できる方法だ。

 本記事を参考に世界1位の市場規模をもつアメリカ株式市場へ投資をしてみてはいかがだろう。

今上昇トレンドか、下落トレンドなのかを確認する方法

 まずアメリカの株式市場が今上昇トレンドいるのか、下落トレンドにいるのかを確認するために、株価指数「S&P500」を見る。

 S&P500はアメリカ株式市場の時価総額8割を占めているので、アメリカの株相場全体の調子を確認するにはちょうどいい(画像はクリックすると拡大)。

S&P500 チャート

 S&P500の値動きと連動するETF(上場投資信託)を2001年から見ると、上昇トレンド・下落トレンドは下記の時期に分けられる。

■上昇トレンド:2003~2007年、2009~2014年
■下落トレンド:2008~2009年

 これらの時期に入る前の兆候を知ることで、事前に買い時・売り時を察知しようということ。

※S&P500について詳しく知りたい方は「世界の大定番を徹底解説! S&P500の特徴とSPDR®S&P500®ETFのメリット」も参考にするといい。

アメリカの株式市場と景気、セクターの関係性

「アメリカの株式市場」と「アメリカの景気」、「各セクターの好不調」は強い関係性を持つ。この関係性をもとにした投資戦略は「セクターローテーション戦略」とも言われている。

 セクターローテーション戦略はさまざまな方法が存在するが、編集部で各セクターの前年比の上昇率を計測したところ、アメリカ株式市場のある兆候を発見できた。過去の実績をもとにしたデータなので、必ずしもそうなるとは言い切れないが、アメリカ株の買い時・売り時を見定める上で、大変参考になる情報となるだろう。

アメリカ株式市場のセクター10種

 アメリカ株式市場のセクターは10種類ある。各セクターはETF銘柄にもなっており、そのETF銘柄1つを売買するだけで、それぞれのセクター全体に投資することが可能だ。

以下、セクター名と主なETF銘柄名も紹介する。
※()内はティッカー

■公益事業:公益事業セレクト・セクターSPDR® ファンド(XLU)
■生活必需品:生活必需品セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLP)
■資本財:資本財セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLI)
■テクノロジー:テクノロジー・セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLK)
■金融:金融セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLF)
■一般消費財:一般消費財セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLY)
■エネルギー:エネルギー・セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLE)
■ヘルスケア:ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR® ファンド (XLV)
■素材:素材セレクト・セクター SPDR® ファンド (XLB)
■電気・通信:バンガード®・米国電気通信サービス・セクターETF(VOX)

 SPDR®(スパイダー)とはステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが提供するETFのブランド名。インヴァスト証券の「トライオートETF」ではこのSPDR®のセクター銘柄を広く取り扱えるので、トライオートETFにてセクター分析法を検証してみる。

トライオートETFは海外のETF銘柄を低コストで取引できるのが特徴。取引条件等の詳しい内容は、本記事内のアメリカの株式市場へ低コスト・為替リスクを排除して取引できるトライオートETFを見ていただきたい。

アメリカ株の買い時

 アメリカ株の買い時は、市場が上昇トレンドに入り、「今後も安定して上昇しそうだな」と確認できた後がベストだろう

 アメリカの株式市場が上昇トレンドに入った時は、「一般消費財」と「テクノロジー」の2つのセクターが前年に比べ好調になる。

 アメリカ株の主なセクター7つの前年比上昇率をトライオートETFで調査したグラフが下記だ。

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 「一般消費財」と「テクノロジー」の上昇率が、その他セクターと顕著に差をつけたのが、2003年と2009年。

アメリカ株 買い時

 S&P500をもう1度見ても分かるとおり、兆候が出た後、アメリカ株式市場はしっかり上昇トレンドに入っている。

S&P500 上昇

 もちろん上昇トレンドに入っているのだから、トレンドを察知できた「一般消費財」と「テクノロジー」のセクターにそのまま投資するのも良い。

2016年はアメリカ株の買い時?

 ちなみに2016年はアメリカ株の買い時かもしれない。2015年の前年比上昇率が「一般消費財」と「テクノロジー」のセクターを見てみると、他のセクターより抜きんでている。

2016年 アメリカ株買い時

 実際2016年7月にはNYダウは最高値を更新し、上昇の勢いが出てきた。2016年のアメリカ株式市場は新たな上昇トレンドに突入か??

アメリカ株の売り時

 アメリカ株の売り時も買い時を調べたとき同様に、セクターに兆候が表れる。下落トレンドが始まりそうになると、「公益事業」と「エネルギー」の前年比上昇率が顕著になる。

アメリカ株 売り時

「エネルギー」と「公益事業」がその他セクターに比べて、大きく上昇した2005年、2007年のあと、2008年にリーマン・ショックが起きている

アメリカ株 リーマン・ショック

 この兆候が表れたときには、一時アメリカの株式市場から避難したほうが無難かもしれない。

アメリカ株式市場に投資する方法

 アメリカの株式市場へ投資する手段も紹介しよう。ここでは代表的な取引方法をピックアップしてみた。

アメリカ株式市場へ投資できる金融商品

 アメリカの株式市場へ投資できる主な金融商品を3つ紹介する。自分の目的にあう投資方法を選択してほしい。

■株式
 アメリカ株は日本の証券会社を通して、アメリカの証券取引所に上場されている銘柄を購入することができる。日本の株式同様、配当利回りを受け取ることも可能。

■ETF
 ETFは株価指数に連動するよう設計された金融商品。S&P500のように、市場全体を意味する株価指数に連動するETFを購入すれば、手軽に株式市場へ投資できるイメージ。「Apple」や「Amazon」などの個別株は買えないが、アメリカの株式市場へ投資したい、という人には最適だろう。

 ETFは証券取引所に上場されている金融商品なので、証券取引所が空いている時間なら株取引同様、何度でも取引できる点も特徴。株の配当同様、分配金が貰える。

■投資信託
 アメリカ株を投資対象とした投資信託もある。投資信託でも、ETF同様に株価指数との連動を目指す「インデックスファンド」という商品があり、月1万円からコツコツと積立投資をすることも可能だ。

アメリカの株式市場へ投資する際の注意点

 アメリカ株式市場へ投資する際に注意してほしい点がいくつかある。日本国内の投資とは大きく異なる部分なので、投資する前に必ず確認しておこう。

■為替リスク
 為替リスクは海外投資で最も気になるところ。日本の証券会社から取引する場合、日本円を米ドルに交換後、取引するため、為替レートが収益にも影響してくる。

 たとえば1ドル=100円のときに買ったアメリカ株を1ドル=80円のときに売却した場合、日本円の収益は円高になった1ドル=80円のときの方が少ない。最悪の場合、元本割れするケースもある(為替リスク)。

■手数料や両替コスト
 日本株を取引する際に比べ、アメリカの株式を取引するほうが、手数料は高め。また米ドルと日本円を両替するときにも、両替コストが発生する。取引回数が多くなればなるほど、これらの手数料は大きな負担となってくる。

■日本上場とアメリカ上場の違い
 アメリカ株は「東京証券取引所に上場されている銘柄」と「アメリカの証券取引所に上場されている銘柄」を取引する場合、下記3点が異なる。

(1)上場場所が異なれば、その銘柄の取引高が変わる。取引高が小さければ、買い手・売り手がうまくつかず、意図した価格で売買できない可能性がある

(2)取引時間も当然違い、東証は平日の9時~11時30分(前場)と12時30分~15時(後場)まで、ニューヨーク証券取引所では日本時間の23時30分~6時(サマータイム期間中は1時間早い)まで。

(3)東証に上場されているアメリカの銘柄は、実際にアメリカで上場されている銘柄価格を円換算し、取引する。銘柄価格は為替変動の影響を受けるので、たとえば100米ドルの銘柄は、1ドル=100円のときは1万円、1ドル=120円のときは1万2000円と、実際の価格と変わる。

 アメリカの企業や市場の成長に投資をする予定が、為替レートの影響を受けると、為替に投資をしているのか米国市場に投資しているのか分からない状態となり、本末転倒になってしまう

アメリカの株式市場へ低コスト・為替リスクを排除して取引できるトライオートETF

 アメリカの株式市場に低コストで取引するならトライオートETFがおススメ。トライオートETFはその他にも「元本為替リスクなし」「両替不要」「ニューヨーク時間でも自動で取引することができる」などさまざまなメリットがある。

■元本為替リスクなし
 トライオートETFの場合、為替レートの影響は取引損益にのみ限定されるため、円高の影響で元本割れを起こすことはない。トライオートETFでいかに為替リスクを排除できるのか、こちらのページで詳しく紹介している。

■手数料・両替不要
 トライオートETFではマニュアル取引手数料、両替コストは無料。低コストでアメリカ株式市場へ投資したいなら、おススメ。

手数料や両替コストについてはこのページが参考になる。

■自動で日本時間深夜(NY時間)に取引してくれる
 アメリカ株式市場へ投資するなら、取引高が多い本場の証券取引所がいい。しかし取引できるNY時間が平日の日本時間22~6時ぐらいだと、専業投資家でもない限り、取引はままならない……。

 トライオートETFではNY時間でも自動で取引できる機能「自動売買」がある。一度自動売買をセットしてしまえば、あとはほったらかしでもOK。自動売買をスタートさせる方法もカンタンなので、アメリカ株式市場へも手間なく投資ができるのだ。

 自動売買の特徴や詳しい設定方法は「業界初! トライオートETFの「自動売買ETF」メリットと特徴を紹介」「収益性は高く、リスクヘッジの効果も! 2STEPで始めるトライオートETFの自動売買」を見てほしい。

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【リスク・費用などについての重要事項】
本取引は、対象とする銘柄の価格変動や、金利等、外国為替の価格変動、原市場の状況および原資産の発行者による信用状況の悪化等により損失が生ずるおそれがあります。保有ポジションについては、金利・貸株料調整額や分配相当額の受払いが発生する場合があります。当社は、有効証拠金率が一定水準以下となった場合、全建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、本取引は、預託すべき証拠金額以上の取引が可能なため、急激な相場の変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。原市場が定める上場廃止基準に該当して、上場廃止となる場合があります。
●売買手数料は、オートパイロット注文については発注代金の0.3%(税込)徴収します。マニュアル注文およびロスカット注文については無料です。●本取引は、各銘柄の売付けの価格と買付けの価格に差(スプレッド)があり、相場急変時等はスプレッドが拡大する場合があります。●証拠金は、レバレッジなしの場合、1口あたり想定元本の円換算額の100%以上で、証拠金の最大1倍までお取引が可能です。お客様の申し出により、最大5倍(20%以上)までのお取引が可能となる場合があります。●本取引は、元本および収益が保証された取引ではありません。 お取引にあたっては、本取引の仕組み、内容およびリスクを十分にご理解いただいたうえで、お客様ご自身の責任と判断でお取引していただきますようお願いいたします。
【トライオートETFに関する重要事項】
・オートパイロット注文を手動で決済する場合の注文は成行注文のみ可能です。・相場状況やシステム回線等の状況により、注文がエラーとなり発注および約定しない可能性があります。注文がエラーとなった場合、再発注されません。オートパイロット注文にて建玉を保有している場合は、お客様自身で成行決済を行っていただく必要がございます。・オートパイロット注文は、建玉数量の一部を決済することはできません。・複数の注文を行う場合、利益が大きくなる可能性がある反面、損失が拡大する可能性がございます。・オートパイロット注文で設定された注文は、相場状況等によっては設定した価格と発注価格が大きく乖離する可能性があります。・オートパイロット注文で発注された注文の変更・取消には、制限がございます。オートパイロット注文の仕組みや操作方法については、必ず当社ホームページおよびトライオートFX操作マニュアルをご覧ください。
トライオートETFの詳しいリスク・重要事項はホームページをご覧ください。
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