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【注目トピックス 日本株】FS Research Memo(3):16/4期は大幅増収増益で着地、高収益体質への事業構造転換が着実に進む

2016年7月21日 15:50

■業績動向

(1) 2016年4月期の業績概要

6月10日付で発表されたフルスピード<2159>の2016年4月期の連結業績は、売上高が前期比26.4%増の15,061百万円、営業利益が同67.9%増の955百万円、経常利益が同74.6%増の932百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同65.5%増の734百万円と大幅増収増益となった。同社が経営構造改革に取り組み始めた2012年4月期以降では最高の業績となり、高収益体質への事業構造転換が着実に進んでいると言える。

業績のけん引役はアドテクノロジー事業で、アフィリエイト・サービスが好調を持続したほか、当期より本格的に営業活動を開始した「AdMatrix DSP」が成長し、収益貢献し始めたことが主因となっている。また、インターネットマーケティング事業も収益性の高いSEOの需要回復、並びにソーシャルメディア関連広告の売上伸長により増収増益に転じている。

売上構成比の変化により売上総利益率は前期比0.2ポイント上昇の18.6%に、販管費は人材投資を中心に前期比13.3%増となったが増収効果で吸収し、販管費率は同1.4ポイント低下の12.3%となった。この結果、営業利益率は6.3%と前期比で1.5ポイント上昇し、2012年4月期以降では最高水準となっている。また、四半期ベースの業績推移を見ても、第4四半期は売上高で前年同期比27.0%増の4,103百万円、営業利益で同16.7%増の267百万円と2ケタ増収増益となっており、期を通じて好調に推移したことがうかがえる。ただ、単独業績だけで見ると前期からは改善したものの、まだ営業利益段階で若干の赤字となっており、今後の経営課題とも言える。

(2)事業セグメント別動向

a)インターネットマーケティング事業
インターネットマーケティング事業の売上高は前期比8.7%増の8,015百万円、セグメント利益は同20.0%増の384百万円となった。高度化が進むインターネットマーケティング市場において、顧客目線でのコンサルティングを展開し、最適提案を行ってきたことが売上増につながっている。商材別では、SEM広告ソリューションやリスティング広告が堅調に推移したことに加えて、アフィリエイト広告やソーシャルメディア関連も好調に推移した。ソーシャルメディア関連の売上規模はまだ小さいものの、ネイティブ広告の取り組みを強化したことで右肩上がりの成長が続いており、第4四半期は前年同期比1.9倍増となった。利益面では増収効果に加えて、高採算のSEM広告ソリューションの売上回復が寄与した格好だ。

b)アドテクノロジー事業
アドテクノロジー事業の売上高は前期比43.8%増の9,073百万円、セグメント利益は同46.6%増の1,007百万円と大幅増収増益となった。売上高の9割を占めるASP事業が好調に推移したことに加えて、「AdMatrix DSP」等のDSP事業が順調に拡大してきたことが要因だ。

ASP事業の増収率は約4割増と業界平均を上回る伸びとなった。クライアントの業種別で見ると、従来の主力顧客であったヘルスケア業界(美容・エステ等)が伸びたことに加えて、金融、人材、健康食品など他業種のクライアント開拓が進んだ。また、有力アフィリエイターの維持・獲得が順調に進んだことも売上好調の要因となっている。同社のアフィリエイトプログラム「アフィリエイトB」は、日本アフィリエイトマーケティング協会で実施している利用者満足度調査においても、最高評価である「とても満足」とする獲得比率で2年連続No.1の評価を獲得しており、ユーザーからも高い評価を得ていることがうかがえる。

一方、「AdMatrix DSP」は第2四半期より本格的な営業活動を開始し、同社の主力顧客層である中小企業だけでなく、ナショナルクライアントの獲得も進んでいる。直近は四半期ベースで数億円程度の売上規模まで成長した。同サービスでは他社との差別化を図るため、ターゲティング広告配信機能において、天候や地域、場所など顧客の属性を細分化して配信する機能を付加していることが好評を得ている要因となっている。

c)その他事業
その他事業の売上高は前期比125.9%増の125百万円、セグメント利益は同193.6%増の52百万円となった。売上高、利益とも規模が小さいため、詳細は省略する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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