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当せん金1600億円超えも! アメリカの宝くじは旅行者も購入可能

カリフォルニア州にある、宝くじ販売で有名な酒店「ブルーバード・リカー」。2016年に史上最高額の当せんが出た日には長蛇の列ができた(AP/AFLO)

カリフォルニア州にある、宝くじ販売で有名な酒店「ブルーバード・リカー」。2016年に史上最高額の当せんが出た日には長蛇の列ができた(AP/AFLO)

『あなたに降る夢』というニコラス・ケイジ主演の映画がある。ケイジ扮する警官が宝くじで大当たりしたのを機に強欲な妻と価値観の違いが浮き彫りとなり、人生が転換してしまう。原題は“It Could Happen to You”。日本語で「あなたにも起こる」。アメリカでは「自分にも起こる」と信じ、宝くじを定期的に購入する人や結婚記念日に配偶者に贈る人が多い。

 アメリカの宝くじは州ごとに導入されており、全州で同種類のくじが購入できるとは限らない。その中で、40州以上で販売されている人気ツートップが「メガミリオンズ」と「パワーボール」だ。共に非営利団体が運営し、1口2ドルで、18歳以上ならガソリンスタンドやコンビニにある専用自販機で購入できる。

 メガミリオンズの遊び方は至ってシンプル、1から70までの数字から5つの数字を選び、さらに1から25までで1つ選ぶ。6つ全てが一致したらジャックポット(大当たり)。パワーボールは1から69までで5つ、1から26までで1つ選び、6つ全てが当たったらジャックポットとなる。当せん金は一致した数字の数などで数段階に分かれる。

 当せん金の史上最高額は、2016年1月、パワーボールで15億8600万ドル(約1672億円)。当せん者は3組いた。史上2番目は2018年のメガミリオンズで、当せん金は15億3700万ドル(約1589億円)。当せん者は匿名を貫いた。

銀行口座を約10万円にしたいと10ドル相当を買い、史上3番目の高額を当てたマニュエル・フランコ氏(AP/AFLO)

銀行口座を約10万円にしたいと10ドル相当を買い、史上3番目の高額を当てたマニュエル・フランコ氏(AP/AFLO)

 史上3番目に高額な当せん金を手にしたのがマニュエル・フランコ氏で、2019年当時24歳。その金額は7億6840万ドル(約810億円)。当せんを知るや仕事を辞め、「当せん金は世界をより良くすることに使いたい」と記者会見で語った。

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