Posted on 2016年7月28日 16:30

金相場の予想を手助け! 金の値動きの特徴を事例付きで解説

 金の値動きをしっかり把握すれば、金相場の予想精度を向上させることができる

「安全資産の金」「有事の金」という印象が強い金は、具体的にどんな原因で、価格が上昇・下落するのか。本記事では金の値動きの特徴を過去の相場事例も振り返りながら解説

 さらに低コストで金を取引できる方法も紹介する。一般的に取引する機会が少ない商品のため、さまざまな購入方法と比較しながら解説するので、本記事を参考にぜひ金投資を行ってみてほしい。

金相場の特徴

 金相場の特徴を紹介する。金価格の値動き要因を知ることで、いつ買うべきか、いつ売るべきかも見えてくる。

「有事の金」「安全資産としての金」

「有事の金」として、紛争や経済危機が起きたときに備え、現物の金を保有することで資産防衛を図ることが昔から行われていた。

 金は世界中から集めても、50mプール3~4杯分程度しかこの世に存在しないと言われているにも関わらず、宝石などの贅沢品として愛用され、最近ではスマホの一部にも使われているなど需要は多い。

 限られた供給量の中で、世界中から多くの需要がある金は、世界共通の通貨としての側面を持つのだ。

 それでは、金の価格は需要と供給のバランスだけで成り立っているのか、と言われればそれだけではない。

金価格と米ドルの関係

 金は米ドルで取引されるのが一般的で、米ドルの為替レートが金価格に影響する。金は1トロイオンス(約31g)=○○米ドルといったかたちで取引され、価格は金の市場流通量だけではなく、米ドル高・米ドル安でも変化する。
 
 米ドルと金価格の関係は下記図のようなイメージ。
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 図のとおり、金と米ドルは逆相関の関係でもある。米ドル高のときは、金の価格は下がり、米ドル安のときは金の価格が上昇する。

 たとえば2011~2012年頃が最高値圏だった米ドルの金価格は、米ドル高の影響で2015年までに大きく下落した。

 2013年には日本でアベノミクスが始まり円安に、そして2014年にはECB(欧州中央銀行)によるユーロ安政策も始まり、米ドルは独歩高へ。米ドル高の影響も大きくあってか、2015年には金の米ドル価格が2011年の高値圏約1800米ドルから40%近く下落したのだ。

 ギリシャ危機などの地政学的リスクがあったにもかかわらず、金価格は下落していったので、金価格への米ドル高・米ドル安の影響度は相当高いことがわかる。

日本円の金価格は円高・円安で変動

 日本円で金を購入するとなると、米ドル価格の金を日本円に変換した場合の金額となる。金に需要がなくても、円高・円安で金価格は変動するのだ。

 また、金が「有事の金」と言われるように、日本円も「リスク回避の円買い」と言われ、資産を逃避させる対象になりやすい。

つまり資産防衛として金が買われ始めると、円も買われる事態(米ドル安/円高)が起こりうる。そのため「(米ドルの)金価格が上昇!」というニュースが報じられても、円高になっていれば、日本円で金を買う際、比較的安く買うことも可能だ。

 金価格と米ドル高・米ドル安、円安・円高の関係は、簡単に図で表すと、下記のようなイメージ。
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2000年以降の金相場

 2000年以降の金相場はほぼ上昇相場。2000年以前までは金の価格は1トロイオンス=300~600米ドル内で推移していたが、2011年には一時1トロイオンス=1900米ドル超の高値をつけている。金の価格上昇の原因を見ていく。

金価格がテロや紛争、経済危機の影響で上昇

 金の値動きと、2000年以降に起きた事件や経済イベントを紐づけたものがこちら。世界経済への不安を喚起するようなイベントと、金価格の値上がりはリンクしていることが分かる。

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①2001年:米国同時多発テロ
②2003年:イラク戦争
③2007年:サブプライムローン問題
④2008年:リーマン・ショック
⑤2009年:アメリカFRBの量的金融緩和政策(QE)
⑥2010年:ギリシャ危機
⑦2011年:「アラブの春」などにより中東情勢が不安定に
⑧2016年:イギリスEU(欧州連合)離脱

 世界経済に多大な影響を与えるアメリカの関係する紛争や金融危機が起こると、金の需要は世界的に増える

 アメリカFRB(連邦準備制度)の量的金融緩和政策(QE)の影響で、米国債の利回りが低下し、金に資産を移す傾向も見られた。さらにQEはドル安への誘導もされたため、金の価格上昇に大きく影響した。

「金価格と米ドルの関係」でも説明したとおり、2011年に史上最高値となる1トロイオンス=1923米ドルをつけたのは、資産逃避として金に注目が集まっただけではなく、米ドル安の影響も多分にあるのだ。
 
 さらに2000年以降の金価格は金ETFの登場も関係している。

金ETFの登場も相場に影響

 2003年に世界初登場となった金ETF(上場投資信託)も金価格の上昇に関係しているだろう。2004年にはニューヨーク証券取引所でも金ETFが上場された。ETFはある指数の値動きに連動するような金融商品のことで、金ETFは金の価格などに連動する。

 現物の金を保有することなく、金へ投資することが可能となった金ETFは、着実に取引高を伸ばした。金ETFの取引高が多くなると、ETFの運用会社が金の保有量を増やす必要が出てきて(需要増)、金の価格は上昇していったと考えられる。

金に投資する4つの方法

 金の投資方法として代表的な4つを紹介する。金の取引経験が浅い人は、以下の方法から自分に合う取引方法を吟味してほしい。

■金地金(きんじがね)
 金地金(きんじがね)は、数g~kg単位で購入できる金の延べ棒。購入する重量によって、手数料が異なる。kg単位などの大きな分量で買う資金がある人なら、手数料が掛からない場合もあるが、小口での取引には手数料が気になるため、向いていないかもしれない。

■金ETF・投資信託
 金を保有せず、金の価値に投資したい場合には、金ETFやインデックス(指数)型の投資信託が向いているだろう。金ETFは金の地金価格や先物価格に連動するなど、いくつか種類がある。

■純金積立
 金地金は自身で、金を保有するが、純金積立の場合、取引会社の方で保有・管理してくれる。数千円単位で積み立てていくことも可能。会社によっては、積み立てた金を引き出すこともできる。
 
■金先物
 金先物も金を保有せず、金の価値に投資する手段。先物取引は最低取引額が数百万円と高く、一般的にはレバレッジ(てこの原理)をかけて取引する。レバレッジ取引は少額の資金でも大きな金額で取引できる仕組み。その他の取引方法に比べ収益の増減が激しいため、慣れた人向けの手法といえる。

金ETFで投資を始める

 金投資をとりあえず始めてみたい、という人には金ETFがおすすめ。ETFは株取引と似ており、「ETFを知らない」という人でも特に問題はない。

 多様な海外資産を保有しており、金もそのうちのひとつ、というグローバル投資家なら、実物の金保有でも意味をもつだろうが、日本国内での資産がメインの人には、金ETFでも十分だろう。

金ETFのメリット

 金ETFは本当に“手軽に”金の価値へ投資できる。ETFは株取引と似ており、取引所(例えば東京証券取引所)に上場されているため、リアルタイムで何度でも取引できる。

 またETFは手数料が安いことも特徴だ。

金ETFでおすすめの銘柄はSPDR® ゴールド・シェア

 金ETFはいくつか銘柄があり、金地金の価格に連動する銘柄や東京工業品取引所先物価格に連動する銘柄などさまざま。中でもおすすめの銘柄がSPDR® ゴールド・シェア

 大きなメリットは本当の金価格と連動率が高いこと。連動率が高いということは、ほぼ金に投資していることと同じ効果を得られる。

 SPDR® ゴールド・シェアを運用するアメリカの会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーは実際に金を100%保有しているので、実際の金価格との連動率を高く維持できるのだ。

SPDR® ゴールド・シェアを取引する際の注意点

■上場場所
 SPDR® ゴールド・シェアはニューヨーク証券取引所に上場されているが、東京証券取引所にも上場されている。日本時間で取引できる東証上場の銘柄を選ぶこともできるが、本場ニューヨーク証券取引所の方が圧倒的に取引高は多い。取引高が多い方が、自分の狙った価格で取引できるなどのメリットがある

■為替リスク
 SPDR® ゴールド・シェアはニューヨーク証券取引所に上場してある銘柄なので、もちろん米ドル価格がベース。そのため為替リスクが存在する

 為替リスクとは、円高・円安で収益が変動するリスクのこと。たとえばSPDR® ゴールド・シェアの銘柄価格が100米ドルのとき、1米ドル=100円の時では、1万円の収益だが、1米ドル=80円の時では、8000円の収益となる。銘柄が値上がりしても、為替レートの影響で元本割れを起こすこともあり得る。

 海外投資で大きなハードルとなる為替リスクは後述のトライオートETFなど、自動でヘッジしてくれるサービスを利用するか、自身でヘッジしたほうがいい。

トライオートETFでSPDR® ゴールド・シェアを取引するメリット

 トライオートETFは、SPDR® ゴールド・シェアを取引する条件として最適。なぜならネックとなる「為替リスク」は元本に及ばず、両替手数料等が無料など、コスト面でも優遇されているからだ。
 
 トライオートETFの特徴をいくつか紹介する。

■本場ニューヨーク証券取引所に上場のSPDR® ゴールド・シェアを取引できる
 トライオートETFで取引できるのはニューヨーク証券取引所に上場されている「SPDR® ゴールド・シェア」。取引高が多い本場の銘柄に投資できるので、流動性の問題を気にする必要はない。

■為替リスクを排除
 トライオートETFの場合、為替リスクが元本に及ぶことがない。銘柄価格が値上がりすれば、しっかり利益を残せるということ。トライオートETFと為替リスクをヘッジしていない場合の収益比較図はこちらのページがわかりやすいので、参考にしてほしい。

■取引手数料・両替不要
 マニュアル取引手数料や両替手数料もトライオートETFでは無料。アクティブに金を買ったり・売ったりしたい人には手数料は足枷となるだろう。また、1回で多額の資金を投入せず、毎月1株ずつコツコツ買いたい、という人にも嬉しい条件だ。

■ニューヨーク時間でも自動で取引
 ニューヨーク証券取引所となると、日本では夜遅くが取引時間のメインとなる。そんな仕事終わりに取引したくない……、と心配することなかれ。トライオートETFには業界初のサービス「自動売買」がある。

 自動売買は一度セットしてしまえば、あとはシステムが自動で取引を重ねてくれる。自動で取引したほうが、バイ&ホールドより収益額は多くなる実績も。また自動売買は「いつ買えば、迷う」という人にも最適。
 
 自動売買の特徴や設定方法を知りたい方は「業界初! トライオートETFの「自動売買ETF」メリットと特徴を紹介」や「収益性は高く、リスクヘッジの効果も! 2STEPで始めるトライオートETFの自動売買」が参考になるので、ぜひ見てほしい。

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【リスク・費用などについての重要事項】
本取引は、対象とする銘柄の価格変動や、金利等、外国為替の価格変動、原市場の状況および原資産の発行者による信用状況の悪化等により損失が生ずるおそれがあります。保有ポジションについては、金利・貸株料調整額や分配相当額の受払いが発生する場合があります。当社は、有効証拠金率が一定水準以下となった場合、全建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、本取引は、預託すべき証拠金額以上の取引が可能なため、急激な相場の変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。原市場が定める上場廃止基準に該当して、上場廃止となる場合があります。
●売買手数料は、オートパイロット注文については発注代金の0.3%(税込)徴収します。マニュアル注文およびロスカット注文については無料です。●本取引は、各銘柄の売付けの価格と買付けの価格に差(スプレッド)があり、相場急変時等はスプレッドが拡大する場合があります。●証拠金は、レバレッジなしの場合、1口あたり想定元本の円換算額の100%以上で、証拠金の最大1倍までお取引が可能です。お客様の申し出により、最大5倍(20%以上)までのお取引が可能となる場合があります。●本取引は、元本および収益が保証された取引ではありません。 お取引にあたっては、本取引の仕組み、内容およびリスクを十分にご理解いただいたうえで、お客様ご自身の責任と判断でお取引していただきますようお願いいたします。
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