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対中国向け「越境EC」に続々参入する日本企業の勝算

 越境ECでは日本メーカーが直接販売するため、価格も“転売もの”より安く抑えられるため、非正規の転売ルートに歯止めをかけられる。そうしたところに“勝算”を見出した日本企業が、中国で人気を集める日本製品を続々と越境ECで販売するようになっているのだ。

 今年5月には、小林製薬も「天猫国際」に出店。中国人観光客に人気の冷却剤「熱さまシート」や口臭防止剤「ブレスケア」、しみやそばかすから肌を守る「ケシミンクリーム」などを販売。ライオンも歯ブラシや歯磨き粉、洗剤、柔軟剤などを投入し、越境ECを強化している。

 メーカーだけではない。日本通運はアリババグループと提携し、「天猫国際」出店者への物流サービス提供を今年8月から始め、ANAホールディングスは通関支援から輸送まで請け負う事業を9月にも開始する予定だ。

 メーカーや物流各社をはじめ日本企業がこぞって群がる越境ECは、いまや株式市場においても注目のテーマのひとつとなっている。はたしてどこまで発展するのか。行方を見守りたい。

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