吉田みく「誰にだって言い分があります」

マスク越しの出会いから… 30代男性が語る「コロナ禍の婚活の厳しさ」

コロナ禍ならではの婚活事情とは?(イメージ)

コロナ禍ならではの婚活事情とは?(イメージ)

 五輪開催を前に、東京では4度目となる緊急事態宣言が発令されている。人と人との接触機会を減らさざるを得ないコロナ禍では、「新たな出会い」を求めること自体が難しい。なかでも、交際相手や結婚相手を求める独身者は思うような「婚活」や「恋活」ができず、不安が募ることがあるようだ。コロナ禍で真剣な婚活に踏み出した30代男性に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 婚活サービスなどを展開するタメニーが25〜39歳の未婚男女2400人余にアンケートを実施したところ、結婚・恋愛のいずれにも「意欲がある」と答えた380人のなかで、2020年4月〜2021年3月に「交際を開始した」人は39.2%に上った。前年度の同アンケートでは42.9%が「交際開始」と回答しており、若干下がってはいるが、同社は「コロナが婚活や恋活に与えた影響は限定的」と総括している。

 コロナ禍での婚活や恋活について感じたことを記す設問には、「リアルの婚活パーティは冷やかしなどが減り、出会いの質が上がった」「コロナ前とは違い、出会いを真剣に求める今までいなかったタイプの人の参加が増えた」などのポジティブな意見もあった。

 婚活・恋活の手段として利用者が多かったのは「マッチングアプリ」で、全体の3割近くを占めた。自宅に居ながら出会いを求めることができるため、コロナ禍の恋活・婚活には適していたのかもしれない。

 都内在住の会社員、渡辺祐樹さん(仮名・36歳)は、新型コロナウイルスの影響で在宅ワークとなったことがきっかけで、婚活にチャレンジすることを決めたそうだ。

「コロナ前は終電まで残業は当り前。忙しいというよりも、職場の仲間が帰らなかったので帰りにくかったのが理由でした。在宅ワークになったことで無駄な残業が減り、自分の時間が作れるようになったんです」(渡辺さん、以下同)

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