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【注目トピックス 日本株】ビジョン Research Memo(1):主力2事業が順調に拡大し2Qは過去最高を更新

2016年9月2日 16:08

ビジョン<9416>は、モバイルインターネット環境を提供するWiFiルーターのレンタルを国内外で行うグローバルWiFi事業と、スタートアップ、ベンチャー企業を中心に各種通信サービスの加入取次ぎ、移動体通信機器販売、OA機器販売、ホームページ制作等のサービスからなる情報通信サービス事業の2つの事業を主軸に展開する。2015年12月の株式上場により調達した資金を活用し世界展開を加速することで、No.1グローバルNEW通信サービス事業者を目指している。

同社は、中期経営計画・目標は公表していないが、「世の中の情報通信産業革命に貢献する」という経営理念に沿って、主要2事業で成長戦略を着実に実行することで永続的な成長を目指している。グローバルWiFi事業では、4G-LTEエリアの拡大、タッチポイントの増設などサービス、利便性向上のための取り組みを継続していることに加えて、メディアサービス、民泊関連サービスなど新たな柱のアドオンや海外展開の動きを、戦略的アライアンスを絡めながら加速させている。また、情報通信サービス事業でも電力サービス販売を開始するなど、商品・サービス・ビジネスモデル強化を着実に推進している。

8月10日に発表された2016年12月期第2四半期累計期間(1月−6月)の連結業績は、売上高は前年同期比※20.3%増の6,952百万円、営業利益は同50.2%増の558百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同2.8%増の341百万円と2ケタ増収・営業増益を確保し、売上高及びいずれの利益も過去最高を更新した。増収は、グローバルWiFi事業と情報通信サービス事業とも好調に推移したことによる。一方、大幅増益となったのは、売上の拡大に伴う仕入れ条件の改善、オペレーション効率及び顧客獲得効率向上、AI(人工知能)を活用した問い合わせ検索内容対策等でコールセンター費用を抑制できたなど原価率改善、販管費の効率的な運用に成功したことが要因。この結果、営業利益率は8.0%と前年同期に比べ1.6ポイント上昇した。

※2015年12月期第2四半期業績数値は参考情報でそれをもとに算出。

2016年12月期業績は、テロ、地震・風水害・感染症の流行等の自然災害等の外的要因のリスクがゼロでないことを手掛かりに期初会社計画(売上高14,434百万円、営業利益900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益590百万円)を据え置いた。第2四半期累計期間実績の通期計画に対する進捗率は、売上高48.2%、営業利益62.0%、親会社株主に帰属する当期純利益57.9%と、前期(売上高46.3%、営業利益46.1%、当期純利益56.7%)を大きく上回る。

弊社では、1)足元の為替動向に関係なく訪日外客数は順調に拡大している、2)第2四半期の進捗率と繁忙期である第3四半期(7月−9月)のスタート月である7月が非常に好調推移したと見られる、3)第2四半期までに顕在化したオペレーション効率向上等の効果や販管費の効率化効果は第3四半期からも継続すると考えられる、ことなどから、据え置かれた会社計画は極めて保守的で上ぶれ余地が大きいと判断。このため、第3四半期の数値が確認できた段階で業績予想が上方修正される可能性が高いと見ている。

株主還元については、同社は事業の成長期にあるとの判断から財務体質の強化と事業拡大のための投資を優先し、更なる企業価値の向上を目指すことが株主に対する最大の利益還元につながると考えている。このため、配当に関しては当面無配を継続する可能性が高く、業績拡大に伴う株価上昇で株主に報いる方針。なお、上場を機に毎年6月30日現在の株主名簿に記載または記録された同社株式2単元(200株)以上を保有する株主を対象とした株主優待制度(「株主様ご優待券(グローバルWiFiの利用券)」3,000円分3枚(9,000円相当)を贈呈)を開始した。

■Check Point
・2016年12月期第2四半期決算は、売上高、すべての利益が過去最高を記録
・第2四半期業績の通期計画に対する進捗率は売上高48.2%、営業利益62.0%で前期を上回る
・米国市場への本格参入のため米国子会社を今年7月に設立

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

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