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【注目トピックス 市況・概況】国内株式市場見通し:米利上げ気迷いも景気敏感セクターを見直す流れが継続

2016年9月3日 16:36

先週の日経平均は上昇。週初にマドを空けての急伸をみせると、その後もリバウンド基調が続き、週後半には6月1日以来、3ヶ月ぶりの高値水準を回復している。週明けの日経平均は、一時400円を超える上昇をみせた。ジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演等を受けた利上げ観測の高まりから、円相場は1ドル102円台に乗せており、円安を背景に自動車やハイテクセクターへの買戻しの流れが強まった。

その後も週末の米雇用統計を見極めたいとする模様眺めムードが強いものの、雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が上振れると、9月の利上げ観測が高まる格好となり、為替市場ではドル高・円安基調に。内需株から景気敏感株に資金が移る動きが強まるなか、日本のメガバンクへも金利上昇による収益改善期待の買いが波及した。

週半ば以降は米雇用統計を控え、日経平均の日中値幅が50-60円程度と狭いレンジ相場だったが、相対的に出遅れていたセクターや銘柄への物色が強まることで、相場の先高期待が強まっていた。

今週は米雇用統計の結果を受けた利上げ観測の思惑が、相場の変動要因になるだろう。8月の非農業部門雇用者数(季節調整済み)は15.1万人増。コンセンサスは18万人増だった。前月は27.5万人増に上方修正(速報値25.5万人増)された。8月の失業率は4.9%で前月と変わらず。平均時給は前月比0.1%増の25.73ドル。伸び率は前月(0.3%増)を下回った。この結果に市場の反応は割れており、発表直後には為替市場では一時102円台後半、大阪225先物は16900円を割り込む局面もみられた。しかし、その後は米国市場の強い反応を受けて、為替は一時104円台に乗せ、225先物は17170円までの上昇をみせている。週明けの反応としては、ギャップアップで5月末の戻り高値(17251.36円)を窺う展開になりそうだ。

ただ、利上げ時期については9月、12月といった見方が分かれているようであり、判断に迷いがある。雇用統計の結果からは9月利上げが後退した感はあるが、FRBの利上げに向けた積極姿勢を踏まえ、9月利上げの可能性を意識しつつも、結果的には9月20日・21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは強弱感が対立しやすい局面がありそうだ。とはいえ、足元のドル高・円安基調や原油相場の調整基調を見る限り、利上げを織り込んだ流れに向かっているとみられる。年内利上げ観測を背景としたドル高・円安基調が景気敏感セクターを見直す流れを継続させることになりそうだ。

先週、日経平均は価格帯別出来高で商いが膨れていた16600-16800円のレンジをクリアした。週末のシカゴ先物は17100円を超えてきたが、これにさや寄せする格好から、明確にレンジを上放れる形状となる。週足ベースの一目均衡表では、雲下限が16945円辺りに位置しているが、これを突破してくる。雲の中での推移となり、強弱感が対立しやすいだろうが、今後は17000円処を支持線としたリバウンド基調が意識されよう。5日のレーバーデー明け後は海外勢が夏休み明けとなるため、実需の資金流入も期待されるところである。

その他、経済イベントでは、5日に日銀の黒田総裁が講演するほか、中国・杭州で開催のG20首脳会議が閉幕。6日から8日までASEAN関連首脳会議がラオスで開かれる。7日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、8日に4-6月期の国内総生産(GDP)改定値、7月の国際収支、8日に8月の中国貿易収支、9日に8月の中国物価統計が発表される。その他、7日に米アップルがイベント開催し、新型iPhoneなどを発表する可能性がある。


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