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【注目トピックス 経済総合】NYの視点:ECBのQEテーパリング観測が浮上、欧州に金利先高感

2016年10月5日 7:23


欧州中央銀行(ECB)は量的緩和(QE)プログラムにおいて2017年3月の期限前に段階的に購入規模を減らしていくテーパリングの必要性でコンセンサスが形成されつつあるという。関係者筋の話としてのメディアが報じた。テーパリングの方法としては、各月800億ユーロの購入額を100億ユーロずつペースを落としていくことが検討されているようだ。

欧州では債務危機後の景気回復の遅れに加えて英国のEU離脱が経済見通しに影響し、QEの増額や延長の可能性も指摘されていたことから、サプライズとなった。実際、国際通貨基金(IMF)は4日に公表した世界経済の見通し報告の中で、米国経済の成長率見通しを2016年1.6%(2.2%)、2017年2.2%(2.5%)へそれぞれ下方修正した一方で、ユーロ圏経済の成長率を2016年1.7%、2017年1.5%へ、それぞれ7月時点の1.6%、1.4%から上方修正している。

これに対し、欧州中央銀行(ECB)の報道官は、ドラギ総裁も直近の定例理事会後の記者会見や欧州連合(EU)の証言で確認したように、「委員会はテーパリングに関して協議していない」と報道を否定。

テーパリングはもちろん、経済見通し次第というのが条件。ドイツ最大のドイツ銀行をはじめとして、イタリアの銀行などの資本状況への懸念もくすぶっており、状況次第ではECBが2017年3月以降も資産購入を各月800億ユーロのペースで持続し、QEプログラムが延長される可能性も残る。

ECBは米ワシントンで開催される国際通貨基金(IMF)年次総会に出席する前の5日に、中間会議を開催する。QE終了期限まで、あと4回の定例理事会を残すだけとなった。投資家は、ECBがいつ、どのようにプログラムを終了するかに注目している。「各月800億ユーロの購入額を100億ユーロずつペースを落としていく」方法は、米連邦準備制度理事会(FRB)が2013年12月から2014年10月にかけて国債購入額を100億ドルずつ削減させた方法に準ずる。米国の10年債利回りは、バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言でQEのテーパリングの可能性に言及した2013年5月の1.62%付近からFRBが実際テーパリングを開始した2013年12月末に3.04%まで上昇しピークをつけた。

ECBが資産購入を終了したとしても、バランスシートが一気に縮小するわけではなく、ECBは引き続き再投資を公約している。このため、クノット・オランダ中銀総裁が指摘しているとおり、緩和的な効果は維持されることになる。QEプログラムのテーパリングで、中央銀行の異例な緩和策に依存している域内中央政府による構造改革を促進することにも意図があるようだ。

本日の報道はECBのメディアを使った市場調査とも言われているが、外為市場でユーロは金利先高感から安値警戒感が出てきた。

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