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「爆買い」終了の現場 高級品売り場は閑古鳥

 10月1日から始まった中国の建国記念日「国慶節」に伴う大型連休の最終日にあたる7日。ラオックス秋葉原本店前には大型観光バスが横付けされ、続々と中国人観光客が降りてきた。店の前は、すでに買い物を終えた観光客も相まってごった返している。

 店内に入る。電気シェーバーや美顔機器などの美容家電売り場や化粧品、医薬品などの日用品売り場には人だかりができていた。それとは対照的に、かつての“定番商品”だった炊飯器売り場は閑古鳥が鳴いているような状況で、高級時計やブランド品を扱うフロアなどは販売員の姿しか見られなかった。

 ほんの1年ほど前は、ラオックスの店頭で高級炊飯器を自慢気に4~5台積み上げ、そこで買ったスーツケースに品物を詰め込み、たくさんの紙袋を抱えながら迎えのバスを待つ中国人観光客の人だかりが日常的な光景だった。

 ところがいまや、客数こそ減っていないのかもしれないが、傍らに高級炊飯器を積み上げる姿を見かけないどころか、スーツケースもまばら。せいぜいラオックスなどの紙袋を1つぶら下げる程度で、手ぶら姿も目立つ。いわばフツーの買い物客の様相である。

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