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【第4回】わずか1か月で資金3倍! こんなに簡単に儲かる取引があったとは | 突然マルサがやってきた!

■世界的な金利上昇で2年目には1億円を突破!

 そして、FXを始めて2年目の2005年には、利益が1億円を突破しました。早っ!

 どうしてこんなに勝てたのか、いろんな人から質問を受けるのですが、「コレ!」といった特別なトレード方法があったわけではありません。あえて言うなら、ここ一番の度胸と、多少の損失にも動じない精神力、いや鈍感力といったところでしょうか。

 加えて、当時の為替のトレンドにも助けられました。このころから本格的な円安トレンドが始まり、各国の政策金利もグングン上昇していったのです。

 要するに、外貨を買えば基本的に儲かる。ときどき損もするけれど、のんびり待っていればそのうち値を戻すことが多かったし、その間はスワップポイントがガッポリ入ります。調子に乗った僕は、取引のボリュームをどんどん増やしていきました。

 その取引額は、利用している取引会社でもナンバーワンとなりました。上客である僕には専用のホットラインが引かれ、注文は電話1本。相場が動意づいたときは、すぐに担当者が電話で知らせてくれるようになりました。

「磯貝さん、夜分にすいません。ドルが上がってます」

「そうか、じゃあ買おうか!」

 そんな感じで、僕はパソコンに張り付いて相場をチェックする必要なんてなくなったし、儲けのチャンスは確実にものにしていました。逆に、損を出すときも浅いキズで済むことが多くなりました。

 何より、その会社の中で一番優秀な担当者がついて、取引や相場に関するアドバイスをくれます。おかけで、儲けはどんどん膨らんでいくのです。まさに好循環でした。

■長年の「夢」がついに実現! 僕も「ヒルズ族」の仲間入り
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 資産がまさに倍々ゲームで増えていく中、僕はある「夢」を実現させようと動き始めました。その夢とは、「ヒルズ族」の仲間入りをすることでした。

 埼玉県内の小さな町で生まれ育った僕は、東京に対して漠然とした憧れを持っていました。2003年に六本木ヒルズがオープンすると、その漠然とした憧れは、明確な「夢」へと変わりました。

 僕も一応、経営者の端くれですから、今をときめくベンチャー企業の社長が集まる六本木ヒルズは、成功の象徴だったからです。

 FXで十分なお金もできたし、金属価格の上昇という追い風を受けて本業のスクラップ業も好調。経営者としてもどうにかやっていく自信がついてきました。

 最初は雲の上の存在だった六本木ヒルズにも、なんとか仲間入りできるんじゃないかと思うようになってきたのです。

 埼玉でコツコツ働いているだけでは、これ以上人脈は広がらない。自分もヒルズに行って、才能ある人たち、日本のビジネスを牽引している人たちと知り合いになりたい。そんな思いが日に日に増していきました。

 とはいえ、いきなり住むというのもちょっと怖かったので、まずは六本木ヒルズ内にある高級会員制クラブ「六本木ヒルズクラブ」への入会にチャレンジすることにしました。

 入会には収入に関する審査があります。そこで僕は、しばらくさぼっていた所得の申告と納税を済ませ、5年分の修正申告書をヒルズクラブに送りました。

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