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「ABCDショック」去り日本株は反転攻勢の時期に

 野村だけではない。SMBC日興証券のアナリストも「年末には1万9000円」と主張している。その他の有名アナリストからも「来年は2万円だ」「いや、2万2000円だ」と強気の予測が飛び出している。株のプロたちはなぜ、「攻め」の予想に転じたのか―。

「これまで日本経済を低迷させていた『ABCDショック』の危機が去りつつあり、株価が反転攻勢の時期を迎えている」

 そう語るのは、経済評論家の杉村富生氏だ。

「ABCDショック」とは、「A」がアメリカの大統領選挙、「B」が英国のEU離脱、「C」が中国経済失速、「D」がドイツ銀行を中心とする欧州系金融機関の経営危機を指す。

 前出の竜沢氏は、これらの懸念を「お化け」と呼ぶ。本来は存在しないリスクかもしれないのに、「出るぞ、出るぞ」という不安な心理が働いて、株価を押し下げる要因になるという意味である。

 これらの懸念が解消されそうであることが株価予測の“上方修正”の大きな要因になっている。以下、野村證券の見解を詳しく見ていく。

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