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栄研化学(4549):独自技術を武器に中長期においても成長が期待できる企業

栄研化学(4549)市場平均予想(単位:百万円)

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企業概要

 同社は、臨床検査の内、人体から採取した検体を調べる臨床検査試薬の総合メーカーです。

 臨床検査は大きく、心電図や脳波など人体を直接調べる「生体検査」と、血液や尿あるいは組織の一部などの「検体」を調べる「検体検査」に分けられ、同社は後者の「検体」検査試薬・装置を提供しています。

 提供する検査試薬は、免疫血清検査、微生物検査、生化学検査、尿検査、遺伝子検査などに使われており、業界トップの便潜血検査用試薬の他、高シェア製品を多数有しています(便潜血検査用試薬:57%(1位)、尿検査試薬:23%(2位)、微生物検査用試薬:18%(2位))。

~業界トップの便潜血検査試薬~
 同社が1987年に発売した目視判定法用の便潜血検査用試薬「OC-ヘモディア」は、筒状ケースのキャップ部に採便棒がついていてウンチをこすってそのまま収納できるユーザーフレンドリーさが売りとなって市場に定着。その2年後には免疫法を採用し、世界初の全自動分析装置「OC-センサー」を発売しています。全自動分析装置の良いところは、自動化によって大量処理ができることです。こうした独自技術を武器にシェアを拡大し、業界トップを勝ち取ったというわけです。

 ところで、免疫法は従来の化学法よりも検査精度が高いため、海外でも化学法から免疫法への代替が進められているところです。潜在市場としては、いまだ化学法が主流の米国や新興国市場というビッグマーケットであり、開拓による成長可能性が広がっています。

 また同社は、自社製品だけではなく他社製品の仕入販売も行っています。自社製品6割に対し、他社製品4割の構成となっており、取り扱う検査薬の領域を広げています(粗利益率は自社が約55%、他社が35%)。

【16/3期の売上構成比】
 免疫検査用試薬56.4%(うち便潜血検査は25.3%)、微生物検査用試薬14.3%、尿検査用試薬7.2%、医療機器・遺伝子関連13.2%(うち機器含む遺伝子(LAMP 法)関連は3.6%)、器具・食品環境関連培地他9%

 海外比率は11%。海外売上高の内70.6%を便潜血検査試薬・装置が占めます。

 ところで、同社は独自技術を武器に成長している企業ですが、その武器の一つに、「LAMP法」というものがあります。「LAMP法」は同社独自開発の遺伝子増幅技術で、世界的に高い評価を得ています。

注目ポイント

 同社は、独自開発した技術を武器に将来的な成長が描けている企業だという印象です。

 まず、主力の便潜血検査試薬・装置ではすでに業界トップシェアの地位を築いています。好調な国内に加え、海外市場での成長を目指しており、中期計画では海外比率を16/3期の倍にまで拡大しようとしています。裏付けとして、先進国では「化学法」から同社技術「免疫法」への代替が進むと考えられ、新興国市場においては新規開拓によってシェアの獲得・拡大が期待できます。

 そしてLAMP法は今年8月にWHOの推奨取得を受け、独ヒューマン社との販売契約が結ばれたことで、途上国での顕微鏡検査からの代替が進むことになるでしょう。尿試験紙では前年度にシスメックス社と提携を結んでおり、今期も含め業績への寄与が期待できると思います。

 財務は、自己資本比率は70.1%、有利子負債はゼロ、また現金等で50億7400万円持っており、財務内容は健全です。

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