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【第9回】もう一度FXでリベンジ! 種銭は差し押さえを免れた”ヒミツのお金” | 突然マルサがやってきた!

 普通の借金だと返済したお金はまず利子に充てられます。たとえば住宅ローンだと、最初の数年はひたすら利子だけ払っているような状況で、元金はなかなか減らない、というのが普通です。

 数千万円ぐらいならまだいいのですが、僕のように億を超えるケースになると、このシステムでは大変です。僕が払うべき税金には1日に5万円超の延滞税がかかっているので、1か月では150万円以上の延滞税が課せられることになります。

 借金と同じシステムだと、月に100万円払っても、元金は減るどころか50万円以上増えてしまうのです。これを毎月繰り返すと負債は雪だるま式に増えていくことになります。まさに地獄です。

 でも、税金はどうやら違うらしいのです。払ったお金は延滞税ではなくまずは本税に充てられるので、少しずつでも払っていけば本税が減り、ひいては延滞税を減らすことができます。

 さすがに、こんなこと、自分がこんな状況に追い込まれなければ知るよしもありません。脱税なんかと無縁のほとんどの人たちからすれば、なんの役にも立たない知識かもしれませんが、僕にとっては、一大事です。

「税金の制度は、なんてやさしいんだろう……」

 地獄の中で、一筋の光明が見えた気がします。要するに、がんばれば、どうにかゴールは見えるのです。

 そもそも相手はお上ですから、まさか「目玉を売れ」とか「腎臓売れ」といったあこぎなことは言わないでしょう。少しずつでもまじめに返していけば、いつかは完済できる日が来るはずです。

■僕が実践できなかったカンタンかつ合法的にFXの税金を少なくできる方法

 そもそも、こんなことになったのは身から出たサビ。僕の甘さと無知が引き起こしたことであり、ほかのだれのせいでもありません。

 申告を怠ったのに加え、カンタンかつ合法的に税金を少なくできる方法があるのに、それを実践していなかったのです。

 ちょっと専門的な話になってしまいますが、実は一口にFXといっても、利益に対する課税にはふたつの税制が混在しています。

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