突然マルサがやって来た!

【第7回】1億6000万円の納税指令! 「ちょっとだけ、まけてもらえませんか?」 | 突然マルサがやってきた!

■税金値切り大作戦! 国税局の心証をよくするために素直な自分をアピール

 何を隠そう、僕は、値切るのが大の得意です。電器店や市場で買い物するときや会社の仕入れでは当然値切りまくるし、コンビニやスターバックスのお姉さんに対しても果敢にチャレンジします。

 周囲の人からは、

「こんな店で値切れるわけないでしょ?」

「恥ずかしいからやめてくれ!」

などと必ず止められますが、どんな店だって相手は人間。値切れる可能性は必ずあります。

 それに、100円のコーヒーは値切れなくても、100万円の車なら交渉しようと思いますよね? 実は高いモノほど値切りやすいのです。ましてや今回のターゲットは、1億円はくだらないであろう税金です。

 値切るための最大のコツは、お店の人の心証をよくすること。だれだって嫌なヤツにまけてやろうとは思いません。逆に「いい客だな」と思ってもらえれば、チャンスは無限に広がります。

 この値切りの基本原則に従うと、税金をまけてもらうためにはまず国税局の心証を良くする必要があります。そのためにまず、実行しようと決めたのが、「なんでも素直に言うことを聞き、決して逆らわない」こと。

 強制捜査の後は、多いときには週に3回も事情聴取で呼び出されましたが、仕事があろうが合コンがあろうが、全部キャンセルして馳せ参じました。

 服装にだって気を遣います。思えばガサ入れの日、Tシャツ姿のままで国税局に行ったら(ある意味、強制連行のようなものでしたが……)担当の人に露骨に嫌な顔をされたので、それ以降は必ずスーツ着用です。

 もちろん、何を聞かれても隠し立てせず、出せと言われた書類はすべて提出し、なんでも正直に話しました。 とにかく、反省していること、まじめに納税する意思があることを、身をもって示すことに全力を傾けたのです。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。