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【注目トピックス 経済総合】中国:人民元の重要度高まる、フィリピン中銀が外貨準備に組み入み

2016年10月25日 12:00

フィリピン中央銀行(BSP)は24日、通貨人民元を外貨準備ポートフォリオの一部に組み込むと発表した。10月13日からに遡って採用する。外貨準備は足元で859億米ドル(約8兆9700億円)。主に米ドル、IMFの特別引出権(SDR)、金で構成される。
テタンコ総裁は昨年12月2日、人民元資産を追加取得し、外貨準備の多様化を進める方針を打ち出していた。
フィリピンと中国は、経済的な結びつきを強めている。2010~15年にかけて、対中輸出は57億米ドルから62億米ドルに成長。対中輸入は46億米ドルから115億米ドルに拡大した。中国人の渡航客も増えている。外国人のフィリピン訪問で、今年7月に中国は国別2位に上昇。15年の時点では国別4位で推移していた。
中国の習近平国家主席は今月20日、北京人民大会堂でフィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、両国が領有権を巡って争う南シナ海問題について、一時棚上げにすることを呼びかけた。首脳会談は約30分間。南シナ海の問題について、習主席は「対話によって意見の相違を調整することが、中比関係の安定に向けた基盤になる」と指摘したという。両首脳ともに、両国が領有権を主張する黄岩島(スカボロー礁)には触れなかった。
中国政府の消息筋によると、中国はスカボロー礁周辺でのフィリピン漁民の操業を認めることを検討している。ただ「条件付き」となる見通しで、両国が今後、専門グループを立ち上げて詳細を詰める予定という。
会談の終了後、両首脳は経済・貿易、投資、観光、麻薬犯罪対策、海上警備など13分野の協力文書に署名した。
すでにシンガポール金融管理庁(MAS)は今年6月22日、ポートフォリオ構成の是正が求められるなか、シンガポール政府も「人民元」を正式な外貨準備の算定対象に組み入れる方針を決めたと発表した。世界の主要通貨として位置付け、今月から実施する。元の国際化を評価したという。
主要国・地域の15年末外貨準備で、シンガポールは世界12位。総額で2518億7600万米ドルに上る。一方、首位の中国は3兆4052億5300万米ドル、2位の日本は1兆2330億9800万米ドル、3位のサウジアラビアは6269億9000万米ドルなど。

【亜州IR】

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