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【注目トピックス 市況・概況】為替週間見通し:ドルはやや堅調推移か、トランプ・リスク解消で買い安心感も

2016年11月5日 15:09

■ドルは軟調推移、米大統領選への警戒感が上値を抑える

先週のドル・円は軟調推移。ドルは一時102円55銭まで売られた。民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏による私用メールサーバー利用問題に関連して、米連邦捜査局(FBI)が捜査を再開しており、米大統領選の行方は予断を許さない状況となっていることがドルの反発を抑える要因となった。

大手メディアによる世論調査では、選挙戦最終盤でも民主党のクリントン候補が共和党のトランプ候補に対するリードを保っているものの、態度保留の有権者の行動は予測困難との見方が広がっており、大統領選の結果は予断を許さない状況との見方が依然として多い。この関係で米国株が弱含みとなっていることや減産期待の後退で原油先物が大きく下げていることもドル売り材料となった。

4日に発表された10月米雇用統計は、非農業部門雇用者数は前月比+16.1万人で市場予想をやや下回ったものの、9月実績は上方修正された。また、平均時給は市場予想を上回る前年比+2.8%の伸びとなった。10月雇用統計は12月利上げを後押しする材料になるとの声が聞かれたが、インフレ加速を示す指標は多くないことやクリントン氏が大統領選で勝利しても金融市場が混乱する可能性は排除できないとの見方もあり、ドルは103円台前半で上げ渋り、103円07銭でこの週の取引を終えた取引レンジ:102円55銭-105円23銭。

■ドルはやや堅調推移か、トランプ・リスク解消で買い安心感も

今週のドル・円はやや堅調推移か。市場関係者の過半数は、8日に行われる米大統領選でクリントン候補が勝利し、12月利上げを見込んでドルはやや強い動きを見せる展開を予想しているようだ。ただ、連邦捜査局(FBI)による私用メール問題の捜査再開を受け、直近の支持率調査では共和党トランプ候補がクリントン候補を上回るケースも散見されている。

大統領選挙の勝敗は予測困難となりつつあり、市場参加者の多くは結果判明を待つ状況となりそうだ。実際の選挙で大きな問題が生じなければ、日本時間9日午後には大勢が判明すると予想されており、それまではドル・円を含めた主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続くとみられる。

クリントン候補が大統領選を制した場合、米連邦準備制度理事会(FRB)による12月利上げを織り込む動きになるとの見方が多い。大統領選の結果判明までリスク選好的なドル買いは抑制される可能性が高いが、クリントン候補が勝った場合、ドル買い安心感が高まり、ドルは急上昇する可能性がある。

ただし、予想に反してトランプ候補が勝った場合、一部の市場関係者は世界的な規模で市場が混乱する可能性があると指摘している。リスク回避の動きが急速に広がり、円急騰の相場展開もあり得る。ドル・円は100円付近が当面の下値目途になるとみられているが、状況によってはこの水準を下回る円高・ドル安となる可能性がある。

【米大統領選】(8日投票)
全米各州で行われる選挙で大きな問題が生じなければ、日本時間9日午後には大勢が判明する見込み。民主党のクリントン候補が国務長官時代に私用メールを使っていた問題に関連し、連邦捜査局(FBI)は新たに入手した情報について捜査を再開した。足元の支持率調査では共和党トランプ候補の逆転を示すものもあり、選挙結果を予測することは困難となりつつある。

【米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値】(11日発表予定)
11月は87.3と10月の87.2をやや上回る見通し。市場コンセンサスを大きく上回れば12月利上げ期待を後押しする材料となり、リスク選好的なドル買いが強まる可能性がある。速報値が市場予想を下回った場合でも、コンセンサスに近い数字ならば、ドル売り材料にはならないとの見方が多いようだ。

予想レンジ:101円00銭−106円00銭


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